ご存じだろうか。日本の生乳の生産の半分以上を担う酪農王国・北海道が今、過去最悪レベルともいわれる「牛乳ショック」に直面していることを。北海道の酪農家では、生乳の廃棄処分をせざるを得ない事態が起きている。生乳の生産量を減らすよう農協から求められ、900頭あまりの乳牛を抱える牧場だと1日 1〜2トンの生乳の廃棄を始めているそうだ。搾りたての生乳をなぜ廃棄しなければならないのか。その背景にあるのが国の政策だ。