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Tuesday, February 21, 2023

牛乳飲んで応援 経費高騰、苦境追い打ち 静岡県東部の農協、料理への利用提案|あなたの静岡新聞 - あなたの静岡新聞

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 酪農家を支援して地域産業を守ろうと、酪農が盛んな静岡県東部の農協が製品の消費拡大を呼びかけている。寒い冬は1年で最も消費が落ち込む季節で、今季は飼料代や光熱費の高騰が厳しい経営環境に追い打ちを掛ける。「栄養価の高い牛乳を飲んで加工品を食べ、この季節ならではの料理に使ってほしい」とアピールする。

県東部特産の牛乳と加工品。生産者は消費拡大を呼びかける=2月上旬、三島市のJAふじ伊豆みしまるかん(画像の一部を加工しています)
県東部特産の牛乳と加工品。生産者は消費拡大を呼びかける=2月上旬、三島市のJAふじ伊豆みしまるかん(画像の一部を加工しています)


 牛乳向けの生乳価格は昨年11月、1キロ当たり10円引き上げられた。年度途中の値上げは異例だが、県東部の70代の男性酪農家は「経費高騰を吸収できず、かつてないほど厳しい経営状況が続いている」と訴える。コロナ禍で減った宿泊施設をはじめとする業務用需要の回復も道半ばで、「廃業する仲間が出ている」という。
 苦境を乗り切ろうと、約50軒の酪農家が所属するJAふじ伊豆(沼津市)は牛乳の販売促進キャンペーンを展開している。ユーチューブやツイッターを通して現状を伝え、消費を訴える。1月12日には三島市の街頭で、県東部ブランドの牛乳を料理レシピとともに無料配布した。
 同JA畜産課の上杉明正課長(54)は「普段の飲み物に牛乳を一杯加え、チーズやバターを食べてほしい」と話す。シチューやグラタン、ミルクティー、ホットミルクといった冬にぴったりの利用方法も提案する。
 「丹那牛乳」で知られる函南東部農協(函南町)は牛乳とコーヒー牛乳、プリン、ヨーグルトなどの品ぞろえを充実させ、量販店向けの営業活動を強化。パンとスイーツを中心に、他社とのコラボ企画を積極的に進める。
 営業部の向笠正弘部長(45)は「暑さに弱い牛は夏より冬の方が搾乳量は増える。1人でも多くの人に牛乳を飲んでほしい」と指摘。窮状を打破するとともに、消費が継続的に安定するよう「普段から味わってくれる層を開拓していきたい」と力を込める。

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