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Tuesday, November 8, 2022

農高発おなかに優しい牛乳 栃木・那須拓陽高「A2ミルク」製造販売 - 日本農業新聞

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校内のプラント活用、ブランド化めざす

 生乳生産量が本州1位の栃木県。那須塩原市の那須拓陽高校は、おなかに優しいとされる牛乳「A2ミルク」の商品化を手がける。農業経営科と食品化学科が協力し、校内や道の駅で不定期に販売。酪農が盛んな県内で差別化を図り、ブランド化を目指す考えだ。

 牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする要因とされるのが、タンパク質「ベータカゼイン」だ。このタンパク質を持つ牛の遺伝子は、A1とA2の2タイプがあり、A1の遺伝子が消化不良を起こすとされる。同校では、A2の牛から採取した牛乳を高校独自のブランドで販売している。

 2020年3月に牛乳を製造販売する許可を得た。「付加価値を高め、独自性のある牛乳を作りたい」と農業経営科の関澤拓実教諭が発案。4月に校内で飼育する乳牛25頭の血液を米国の検査会社に送り、6月に9頭がA2の遺伝子を持つと判明した。

 交配や発情のタイミングでまとまった乳量が確保できた20年10月に初めて200パック(200ミリリットル)を、市内の道の駅2カ所で1パック130円で販売した。

 乳牛の飼育は農業経営科や牛部の生徒が行い、商品にする製造工程は食品化学科の生徒が担当する。授業の一環で取り組むため製造は年に数回。21年度は4回販売した。

 本年度は10月に1回目の製造を行った。授業に参加した食品化学科3年生の薄井望さん(18)は「市販の牛乳よりコクがあり、拓陽高でしか味わえない」と笑顔を見せる。同科の藤田政弘教諭は「(原料乳の加工から商品化まで可能な)ミルクプラントがある高校は少なく、生徒には貴重な体験となる。A2ミルクを使った加工品も面白い」と新たな展開を模索する。

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