乳製品などの食品の相次ぐ値上げを受けて、京都市内のスーパーでは買い物客からこれ以上の値上げはやめてほしいといった声が聞かれました。
京都市下京区にあるスーパーでは、１日から牛乳やヨーグルトなど乳製品を中心に２００品目の商品を１０円から３０円ほど値上げしました。
しかし、まだ仕入れ価格の上昇を十分に価格に転嫁できていないということで、これから順次、４００品目ほどを値上げすることを検討しているということです。
５歳の子どもを連れて買い物に来ていた２９歳の女性は「２人の子どもが食べ盛りになってきていて、牛乳をよく飲むので値上げは困ります。安い時にまとめ買いするなど節約しています」と話していました。
また、７６歳の男性は「１人暮らしなので食費はそれほどかかりませんが、値上げがずっと続くのは勘弁してほしいです」と話していました。
スーパーの責任者の瀬戸幸夫さんは「企業としては精いっぱい努力しているのですが、コストがどんどん上がってきているので値上げせざるを得ない状況です。値上げによって買い控えがおきないか一番、心配していて、定期的にお買い得商品を出すなどして、努力していきたいです」と話していました。
【ジェラート店では】
１日から牛乳や乳製品が値上げされるなか、京都市にあるジェラート店ではコストの上昇に頭を悩ませています。
京都市左京区の下鴨神社の近くにあるジェラート店は４年前にオープンして以来、店のちゅう房で作ったものを出来たてで提供することにこだわって営業を続けています。
オープン直後は新型コロナの影響で客足は一時落ち込みましたが、最近は連日の猛暑もあり、多い日は１日で３５０個ほど売れる日もあるということです。
お店の人気メニューはミルクをたっぷり使ったもので、さっぱりした味わいが特徴です。
また、子どもたちにも気軽に買ってもらおうとおととしから値段は１個５００円にしていて、原材料の牛乳の値上げは去年に続いて２年連続ですが、商品には簡単に転嫁できないとしています。
このため容器やスプーンなど品質に直接関係ない部分でコストの削減に努めているということです。
ジェラート店のオーナー、佐藤和弘さんは「牛乳は主力の原材料なので、値上がりは本当に厳しい状況です。５００円というワンコインで買えるシンプルな値段に決めていますので当面はもう少し頑張りたいと思います」と話しています。
からの記事と詳細 ( １日から牛乳など乳製品中心に値上げ 生活への影響は｜NHK 京都府のニュース - nhk.or.jp )
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