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Monday, January 16, 2023

牛乳値上げの対策は「チーズ実質値下げ」? 明治、雪印の打開策 - 日経クロストレンド

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消費&マーケ 大予測2023 第14回

学校給食でおなじみの牛乳。乳業各社は2022年11月から約3年半ぶりに値上げを実施した。乳業大手は国産生乳を使ったチーズ商品を発売したり、自社サイトで料理レシピを紹介したりするなど、消費拡大に知恵を絞る。生産調整が難しい国産生乳の課題も浮き彫りになっている。

 「(生乳の)需要を落とさないような施策を考えよう」。酪農団体と交渉していた飲用乳価の交渉が大詰めを迎えた22年8月末、キログラム10円の引き上げで決着したとの一報を受け、明治の幹部は檄(げき)を飛ばした。

 原油高による輸送コストの上昇や、トウモロコシなど多くを輸入に頼る家畜のエサ代が高騰し、酪農家の経営を圧迫している。酪農家を守るため、年1回決めるのが通例の飲用乳価を9年ぶりに年度途中で改定し、対応する形でメーカーは22年11月から牛乳の価格をおよそ3年半ぶりに引き上げた。

 一方で、明治の松田克也社長は「(値上げで)間違いなく消費は落ちる」と危機感を募らせる。生乳の用途は飲用向け(牛乳)が半分、チーズやバター向けなどの加工用が半分だ。明治は牛乳より保存がきくチーズなど新商品を打ち出し、消費のつなぎとめを図る。

チーズ新商品投入、増量も

 明治が22年8月に発売した「北海道十勝ナチュラルチーズ」3種類は、国産生乳を100%使用したチーズだ。20年から期間限定で発売していたが、今回は10月以降も通年で発売する。22年度は生乳消費量換算で250~260トンになる見込み。22年10月の乳製品向け生乳処理量のおよそ0.1%に相当する量だ。

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