大谷秀幸
コロナ禍で牛乳の需要が減っている中、土産品企画販売の「あいの風」(富山市)が、牛乳を原料にした「とやまの牛乳みるくジャム」を商品化し、4月から販売を始めた。乳業メーカーも大歓迎で、販売の拡大を目指している。
あいの風の担当者の上田亮さん(36)によると、「とやまの牛乳」で知られる「とやまアルペン乳業」(富山市)が、年末に牛乳を県内の医療・福祉施設に無料で配っているのを知った。何か協力できないかと考えた。
とやまの牛乳を主原料に数種類試作し、最終的にソフトクリーム味にして、パンやクラッカーに塗るスプレッド風に仕立てた。上田さんは「牛乳消費を喚起したり、観光客に富山のおいしい牛乳をPRしたりしたい」と話す。
130グラム入りで1瓶600円(税別)。富山県内や石川県加賀市の高速道路サービスエリア、高岡市や射水市の道の駅、高岡市や砺波市の旅館などで販売している。
とやまアルペン乳業の樋口俊幸社長(63)によると、年末は200ミリリットル入りの牛乳を約2万1千本、今年の春休みにも約1万4千本を無料配布した。「地元の牛乳の味を知ってもらい、少しでも牛乳を消費してもらおうと配った」という。みるくジャムについては、「うちも全面協力する」と話す。
酪農・乳業の業界団体「Jミルク」によると、コロナ禍で牛乳の消費量は低調のままで、外食需要も落ち込んでいる。春休みや大型連休は学校給食が休みになり、大型連休は企業なども休みになるため、需要が落ち込むという。一方で、乳牛の生乳生産量は、春が最も多くなるという。(大谷秀幸)
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