今月の記録的な大雨で田んぼや畑に加えて、酪農でも被害が明らかになってきました。
秋田市で牛乳を生産している酪農家では牛舎や機械が水につかったため、大雨から１０日間、牛乳が出荷できない事態になっています。
今月１４日からの記録的な大雨で、秋田市では市内を流れる太平川が氾濫して流域の広い範囲で住宅や施設が浸水被害にあいました。
太平山のふもとにある「鈴木牛乳」では、およそ４０頭の乳牛を育てながら牛乳を生産していますが、大雨の影響で牛舎や機械が水につかりました。
今月１５日には牛舎が高さおよそ１メートルまで浸水したほか、ボイラーや牛乳を冷やすための装置が水につかったため、２５日までの１０日間、牛乳を出荷できませんでした。
代わりのボイラーなどを確保し、点検が終わったため、２６日から出荷を再開するということです。
一方、乳牛は屋外に避難させたため、直接的な被害はありませんでしたが、今月１５日の夜から一晩中、雨に打たれるなど、ストレスがかかる環境だったことが影響して、大雨から１週間以上がたった現在も搾乳できる量がふだんの半分ほどに落ち込んでいるということです。
「鈴木牛乳」の鈴木重靖代表は「来年で創業１００年を迎えるがここまで浸水したのは初めてで、乳牛をなんとか助けなければと必死でした。ストレスも少しずつ落ち着いてくると思うので徐々に生産量も増やしていきたい」と話していました。
秋田県によりますと、このほかにも秋田市や大仙市、それに仙北市の３つの市の合わせて１５の畜産農家で施設が浸水するなどの被害が報告されているということです。
からの記事と詳細 ( 記録的な大雨で酪農にも被害 １０日間牛乳出荷できず 秋田｜NHK 秋田県のニュース - nhk.or.jp )
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