ステーキ専門店大手「ステーキのあさくま」を運営する「あさくま」は3月4日、同社の人気商品「コーンスープ」に特化した専門宅配サービスを立ち上げ、今月中に各地の直営店に開業すると発表した。
新たに立ち上げるのは「食べるコーンスープ Sweet Smile Soup」。Uber Eatsを利用したデリバリーサービスで、2022年1月に川崎市の「ステーキのあさくま武蔵小杉店」内に第1号店をオープンした。今月中に東京都や名古屋市など15店舗に拡大する。
「食べるコーンスープ」は、同社人気の北海道十勝産コーンスープをベースに、野菜や鶏肉をゴロゴロと具材にした「食べるスープ」をコンセプトにする。クラムチャウダーやミネストローネなどを売りとするスープの専門店が増える中、同社は人気のコーンスープで需要拡大に打って出る。
近年のスープ人気は数字にも表れている。乾燥スープの1世帯当たり年間支出額(2人以上の世帯、総務省統計局家計調査)は近年、一貫して増加傾向にあり、2011年の2600円から2021年は3869円と10年間で49%も増加している。
こうしたスープ人気を背景に、同社は4月以降、個人消費者向けだけでなく、コーンスープの需要が見込まれるパン店や喫茶店など企業向けサービスも展開していくという。
あさくまのスープ専門デリブランドが登場するなど、今後のスープ市場はより一層、競争が激しくなりそうだ。
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