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Sunday, February 27, 2022

レトロでカラフル 牛乳瓶の蓋、ガチャガチャで人気 三重・伊勢 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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牛乳瓶の蓋(ふた)を購入できるカプセル自動販売機=山村乳業提供 拡大
牛乳瓶の蓋(ふた)を購入できるカプセル自動販売機=山村乳業提供

 昭和の記憶がある年配には懐かしく、若い世代には新鮮に映る紙製の「牛乳瓶の蓋(ふた)」が人気を集めている。三重県伊勢市の山村乳業が2021年12月中旬、カプセル自動販売機「ガチャガチャ」に入れ、同市内にある2店舗で販売したところ大好評。人気を受け、22年2月から同社の公式通販サイトでも販売を始め、注目されている。【小沢由紀】

 昨年12月、瓶入り乳製品に付けている蓋計15種類(現在使っている11種と、1960年代に使っていたデザイン4種)から、無作為に選んだ5種類をカプセルに入れ、自販機で販売したところ、1カ月で想定の2倍以上の約1000カプセルが売れた。

 店頭ではカプセルをその場で開け「懐かしい」と目を輝かせる中高年のほか、「初めて見た。かわいい」とレトロさに魅了される若者まで、さまざまな世代の人が胸をときめかせている。

 同社は「山村牛乳」や映画「テルマエ・ロマエ」で使われた「山村フルーツ」など、現在も多くの瓶入り乳製品を販売している。

1960年代当時の山村乳業の紙製の蓋(ふた)=山村乳業提供 拡大
1960年代当時の山村乳業の紙製の蓋(ふた)=山村乳業提供

 かつてはどの乳業メーカーも瓶入りの製品が主流だったが、「重くて割れやすい」「コストがかかる」「遮光性がない」などの理由で、流通サイドから敬遠され、紙パックに置きかわっていった。

 しかし山村乳業は、顧客のニーズや環境重視の経営方針から、2000年代からは逆に、瓶入りの商品を増やし、現在は14品目47種類にのぼる。同社によると、瓶入り乳製品の品目数は国内最多という。「牛乳瓶の蓋」の販売には「瓶入り乳製品の魅力を改めて知ってほしい」との思いが込められている。

 同社は思いがけない大反響に「カプセルを開けた瞬間のお客様のうれしそうな表情に、瓶入り乳製品の可能性や将来性を感じる」と話し、引き続き、瓶入り乳製品の販売に力を入れていく考えだ。同社広報の山村卓也さんは「心くすぐる懐かしいデザインの紙製の蓋をきっかけに、リユース(再利用)など、瓶ならではの環境に配慮した商品の価値に気付いてもらえたら」と話している。

 店頭のカプセル自販機は1カプセル(5枚入り、税込み120円)。通販は5カプセル(税込み600円、別途送料が必要)から購入できる。

 通販は同社HP(https://yamamuramilk.co.jp/)内から。問い合わせは同社(0596・28・4563)。

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