プラスチックごみの削減に向け、北九州市は2022年度から、小中学校の給食で牛乳を飲む時にストローを使わず、パックに口をつけて飲む方法に変える。政令市では初めてで、年間約1500万本、約7トンのプラごみを減らせる計算。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた子どもたちの環境教育にも生かす。
市教委は、牛乳メーカーと協力し、製紙会社が開発した、子どもの指でも開けやすい牛乳パックに変更。10~11月に小中学校4校でモデル導入に取り組んでいる。その一つの八幡西区の竹末小では、児童が手際よくパックを開けて飲み干す姿が見られ、6年の古海結衣さん(12)は「思ったより飲みやすく、ストローがなくても大丈夫だと思った」。自力で開けることが難しい場合などはストローで飲んでもよく、持参したコップに移して飲む児童もいた。
竹末小では、ストローなしの牛乳への切り替えと合わせ、プラごみが及ぼす環境問題を考える学習にも取り組む。海を漂うプラごみを生き物が誤食する実態などを学んだ6年の堀之内啓翔(ひろと)さん(12)は「海の生物がいなくなるかもしれないと思い、普段の生活でもエコバッグを使うようにしている」と話した。
市教委の角野純二・学校保健課長は「環境問題に対し、子どもたちが何ができるか考え、行動に移すきっかけになれば」と期待している。【青木絵美】
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