Pages

Saturday, January 30, 2021

<茨食健美 大和沙織のこだわりレシピ>ヤツガシラの味噌ステーキ 焼いて香ばしい縁起物 - 東京新聞

tasisuper.blogspot.com

 年が明け、早くも一カ月がたとうとしています。日は少しずつ伸びてきたような気がしますが、まだまだ寒い日が続きそうですね。

 今回はこの時期に本県でよく採れる、ヤツガシラを使った一品を紹介します。

 ヤツガシラはサトイモの一種。本県や千葉県など関東を中心に栽培され、ゴツゴツとした見た目が特徴的なイモです。サトイモは親イモの周りに子イモがなりますが、ヤツガシラは親・子・孫イモが一つの大きな塊になることから、「八つ頭」と呼ばれています。

 子孫繁栄や末広がりを連想させるとのことで、縁起物としておせち料理のお煮しめなどによく使われます。おせちで需要が高まるので年末に一気に出荷されることが多いようですが、十二月中旬から三月ごろまでが旬で、今が食べ頃です。

 味はサトイモに似て甘みがありますが、サトイモに比べぬめりが少なく、ホクホク食感。土が付いたまま保存する方が風味が損なわれにくいので、そのまま売られていることが多いです。家庭で保存する場合にはさらに湿度を適度に保つため、乾いた新聞紙で包んで、ポリ袋などに入れて閉じておくのがお勧めです。

 皮はピーラーで大部分をむき、入り組んでいる部分はピーラーの丸い部分(じゃがいもの芽を取り除く際に使うところ)や、包丁のアゴの部分で削ると捨てる部分が少なくなります。

 一般的に煮物にされることが多いですが、今回は香ばしく焼き上げてステーキにしてみました。ヤツガシラは一個の大きさが五百グラム程度と大きいので、ステーキにすると存在感が出ます。イモ自身には塩こしょう少々でしか味付けをしていないので、肉みそはそれに合うように少し濃いめの味付けにしてあります。

 冷めるとホクホク感が減ってしまうので、温かいうちに召し上がってみてください。またアレンジ技として、焼いたヤツガシラが温かいうちに(またはレンジで温め直して)フォークでつぶして肉みそと混ぜると、ポテトサラダならぬ、ヤツガシラサラダにもなります。今が旬のヤツガシラ、ぜひご賞味ください。

◆材料2人分(1人当たり289キロカロリー 塩分1.7グラム)

ヤツガシラ 350グラム(正味300グラム)

塩 少々

こしょう 少々

ごま油 小さじ2

豚ひき肉 50グラム

みそ 大さじ1

酒 大さじ1

みりん 大さじ1

小ネギ お好みで

◆作り方

(1)ヤツガシラは皮をむく(ピーラーまたは包丁)。小ネギは小口切りにする。みそは酒とみりんと合わせ、よくといておく。

(2)フライパンにごま油を入れて中火に温め、ヤツガシラを並べて塩こしょうを少々振り、フタをして中火弱に火を落とす。

(3)下にした面がきつね色になったらヤツガシラをひっくり返し、竹串がすっと通るまでフタをしたまま焼く(焦げ付きそうになったら火を弱める)。

(4)(3)を皿に取り出し、空いたフライパンにひき肉、(1)で合わせた調味料を加え、ひき肉の色が変わり、調味料の汁気が飛ぶまで炒める。

(5)ヤツガシラの上に(4)で作った肉みそを乗せ、お好みで小ねぎを飾る。

<やまと・さおり> 管理栄養士、料理研究家。1989年、水戸市生まれ。東京農大卒。市内で「お料理教室オムスビ」を開講している。

関連キーワード

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( <茨食健美 大和沙織のこだわりレシピ>ヤツガシラの味噌ステーキ 焼いて香ばしい縁起物 - 東京新聞 )
https://ift.tt/39wwPiV

No comments:

Post a Comment