(一社)Jミルクは12月18日、「牛乳乳製品に関する食生活動向調査2020」の速報値を公表した。それによると、牛乳類の購入頻度はコロナ禍による外出自粛などの影響で、毎日購入する人が減少したことが分かった。
Jミルクはインターネットを活用した消費者アンケート調査を年1回実施している。今年度は第一次調査として10月30日~11月5日の期間、15~79歳の男女を対象に調査した。サンプル数は1万500人。
今回の調査では、牛乳の購入頻度を「毎日」と「週4~5回」と回答した人が11.9%と昨年より1.8%減少した。これはコロナ禍による外出自粛やまとめ買いの影響などで毎日牛乳を購入する層が減少したことが考えられる。また、「週2~3回」から「月1回」と答えた人が57.6%と昨年より1.4%減少した。購入しないを含む「月1回未満」は30.5%と3.2%増えた。
牛乳類の1回あたりの購入量は、コロナ禍による買い物回数の減少と大量買いの影響で「2リットル程度」以上で増加。年代別では2リットル以上の購入で、男女ともに15~19歳が他の世代に比べ購入量が多い傾向となった。
牛乳を飲むべきではないと思う理由
「牛乳を飲むべきではないと思う」という設問では、「そう思う」と答えた人は昨年と同水準の17.6%で男女問わず若い世代にこの意識が強いことがわかった。一方で「全く思わない」は41.1%で昨年度より4.4%増加した。
牛乳を飲むべきではないと思う理由については、「お腹の調子が悪くなる」が31.9%で最も多く、次いで「美味しくない」20.6%、「匂いが苦手」17.8%と続く。その中でも「美味しくない」が昨年に比べ5.9%増加し、体質や嗜好で牛乳が苦手な人も増加傾向がみられた。
また、コロナ禍で牛乳の飲用機会が増えていない理由については、「太りすぎを防ぐため」が23.3%を占めたほか、「家計の悪化(商品が高価)」「すっきりとした味を好むようになった」「効果が実感できない」などの理由が起因していると分析。また、生乳の廃棄問題が解消されたという回答も、わずかながら牛乳の飲用減少に影響しているとした。
からの記事と詳細 ( コロナ禍で牛乳類の購入頻度が減少 Jミルク - 農業協同組合新聞 )
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