【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年1月20日)
「大寒」は、1年で最も寒いとされるころ。
例年なら、北海道・東北をはじめ日本海側の地方は、雪に覆われる時期のはずですが…、今シーズンは、多くの地方で雪が少ないようです。
昨年(2019年)のこの時期に訪れた山形・米沢も、アメダスでは積雪深「ゼロ」。(1月20日現在)
行楽で訪れるには楽ですが、スノーレジャー関係のみなさんは大変な日々が続きます。
「山形のお米が美味しいのは、冬にしっかり雪が降ること」と、駅弁膝栗毛のインタビューでおっしゃっていたのは、米沢駅弁「松川弁当店」の「林真人社長」。
創業120年を迎えた「松川弁当店」は、1月21日まで開催中の京王百貨店新宿店・第55回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」でも、実演販売を行っています。
この日は、林社長自らブースに入り、ご家族の手も借りながら奮戦中でした。
林社長が見せて下さっていたのは、コチラの「米沢牛赤身ステーキ弁当」(1980円)。
良質な米沢牛をまとめて仕入れ、自社加工することでコストを抑えながら、各種駅弁を製造、米沢駅をはじめ、首都圏などでも販売している松川弁当店。
やっぱり美味しい肉は、ステーキでいただいてみたいものです。
2つの味を楽しむなら、「米沢牛赤身ステーキとすき焼きのあいもり弁当」も併売中です。
【おしながき】
- 白飯
- 米沢牛赤身ステーキ
- 玉子焼き
- なます
レア感を残した感じで焼き上げられた米沢牛の赤身ステーキは、まず見た目が美しい!
じっくり愛でてから、いざ、口のなかで肉を噛みしめると、うま味がジュワッと広がります。
赤身ならではの程よい脂は、大人の味。
和風のたれをかけると、ご飯にもしみ込み、その美味しさがさらに引き出されていきます。
随所に創業120年の誇りも感じられる、お箸でいただくステーキです。
冬、田んぼが雪で覆われることで、土が休んで、お米が美味しくなる…とすると、この冬、北日本各地で雪が少ない状況は、お米を作る農家さん、日本酒の蔵元のみなさんにとっても気が気でないことなのかもしれません。
降りすぎは困りますが、各地に程よく、そこそこ雪は降ってほしいもの。
やっぱり、雪があってこその、ニッポンの冬です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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