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Saturday, October 3, 2020

5Gスマホ Rakuten BIG レビュー eSIM専用機を買うのもアリかも - Engadget日本版

tasisuper.blogspot.com
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楽天モバイルは9月30日に5Gサービスを開始し、5G対応スマートフォン「Rakuten BIG」を発売しました。さっそく10月1日にRakuten BIGの唯一の実売店である楽天モバイルの二子玉川店を訪れて実機を購入したのでレビューします。

まずはパッケージから。他のスマートフォンには見られない大きな箱ですが厚さはありません。BIGという名前を印象付けるためにこのようなパッケージにしたのかもしれませんが、自宅で保管する際には本棚に入れておくこともできます。

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Rakuten BIGはチップセットにSnapdragon 765G、6GBメモリ、128GBストレージを搭載するミッドハイレンジクラスのスマートフォンで、販売価格は6万9800円(税込)です。楽天モバイルが展開する5Gのサブ6とミリ波の両方に対応し、6.9インチの大型ディスプレイ(2460x1080)を搭載します。

本体サイズは約174x80x9mmとやや大柄で重量も約227gあります。実際に手に持ってみるとサイズが大きいことよりも6.9インチの大画面が使えることに満足感が得られます。最近のスマートフォンは200gを超えるモデルが多いため、Rakuten BIGのサイズも許容できると感じました。

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背面カメラは4眼仕様で、6400万画素の広角レンズカメラに加え、800万画素の超広角レンズカメラ、200万画素のマクロレンズカメラ、200万画素の深度測位カメラを搭載します。高画質な写真が撮影できるうえにマクロにも対応、またボケを効かせた写真も撮れるなど、カメラ性能は十分でしょう。

また背面には楽天ロゴの「R」が入ります。今回はホワイトモデルを買いましたが、表面に指紋の跡がついてもあまり目立たず、安っぽさは感じられません。

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側面は右側に電源ボタンとボリュームボタンを備えます。ヘッドフォン端子はありません。カメラのでっぱりはそれほどでもなく、ケースを付ければおそらく面一になるので気にならないでしょう。

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eSIM専用なので物理SIMは挿せない

本体下部にはUSB Type-C端子とカードスロットがあります。このスロットは「SIMカードスロット」ではありません。Rakuten BIGは物理SIMには対応せず、eSIMだけに対応しているのです。つまりRakuten Miniと同じ構造です。

カードスロットを取り出してみると、本来はナノSIM+マイクロSDカード用と思われるサイズのカードトレイの先の部分が埋められています。Rakuten BIGのベースモデルはZTEのAXON A20 5Gと推測されますが、そのAXON A20 5GはナノSIM+マイクロSDカードが利用できます。部材を共通化したためにこのようなトレイを搭載しているのでしょう。

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ディスプレイにフロントカメラを内蔵

Rakuten BIGの注目ポイントはeSIMオンリー仕様だけではありません。なんとディスプレイ下にフロントカメラを埋め込んだ「フロントカメラ内蔵ディスプレイ」を採用しているのです。

このディスプレイはOPPOなど他社も開発中ですが、実製品として世界で最初に搭載したモデルは前述のZTE AXON 20 5G。Rakuten BIGはそれをベースモデルとしていることから同じディスプレイを採用したのです。楽天モバイルはこのディスプレイの搭載を「モバイルFeliCa搭載スマートフォンとして世界初」とうたっています。

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さてそれではフロントカメラを試してみます。有機ELディスプレイの中に埋め込まれたカメラで自分の顔を撮影するとどうなるか、気になるところでしょう。屋外で自撮りしてみましたがパッと見たところ問題ないレベルで撮れているようです。暗い場所や背景に光があるときなどで写り具合は変わるかもしれませんが、ぼやけすぎたり暗すぎる、ということはなさそうです。

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続いてカメラのぼけ味などをチェックします。カメラを起動すると「背景ぼかし」「スーパーナイト」「ポートレート」「写真」「ビデオ」「その他」と並びます。6400万画素で撮影する場合は設定画面の「解像度」から「4:3(64MP)」に切り替える必要があります。

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以下、数枚の作例はすべて1200x900ピクセルにリサイズしています。まずは標準で撮影。

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背景ぼかしはF値を1.0から8.0まで可変できます。1.0まで絞ると背景がしっかりぼけます。

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スーパーナイトモードでは夜景も明るく撮れますし、夜空の雲も表現してくれます。

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マクロは数cmまで近寄れるので料理撮影にとても向いています。

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FeliCa内蔵、楽天Edyアプリなどもプリイン

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OSはAndroid 10で、プリインストールアプリは楽天モバイルに関連するサービスがやや多いです。また、FeliCa内蔵のため「おサイフケータイ」が使えます。

楽天モバイルの5Gを掴んだが……

2020年9月30日時点で楽天モバイルの5Gエリアは6都道府県の一部エリアのみ。東京は楽天モバイル二子玉川店付近のみとまだ限定されています。その二子玉川店は店内にNR n257(28GHz)のミリ波の電波が飛んでいるので実際に速度テストを行ったところ、下り約400Mbps、上り約40Mbpsという結果になりました。

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Rakuten BIGを使った感想──早くエリア拡大して

Rakuten BIGを1日使ってみての感想は、ディスプレイが大きくカメラ性能も十分、Snapdragon 765Gで速度に不満が出ることが無く、十分楽しむことができました。eSIMしか使えないため今後の運用方法を考える必要はあるものの、楽天モバイルの5Gエリアが拡大すれば十分常用できると思います。楽天モバイルは5Gサービスの発表会で「2021年3月に全都道府県でサービス開始」と説明しましたが、一刻も早くエリア拡大を進めてほしいものです。


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