全人代でも牛乳推奨の提案、SNSで大議論に
朝食には蒸しパンとおかゆか、それとも牛乳とトーストか──このコロナ禍で中国で盛り上がっているひとつの議論だ。 中国政府は目下、人民が牛乳を飲み、免疫力向上に欠かせないタンパク質をもっと摂ることを奨励している。 「子供には毎朝、牛乳と卵を充分与えるべきだ……おかゆは朝食として認められるべきでない」 そう主張するのは、上海にある華山病院の感染科部長の張文宏だ。張は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行しはじめて以来、母国の食生活について最も辛口な批判者のひとりだ。 張の見解には強い後ろ盾もある。2020年5月に開かれた全国人民代表大会ではある代表から、国家戦略として全人民が牛乳を1日に少なくとも300ミリリットル飲むことを奨励すべきとの提案があった。 この提案をうけてSNS上で議論が巻き起こった。牛乳でなければ摂れない栄養はあるのか? 中国の伝統食にこれ以上の動物性タンパク質は必要なのか? 全人民が生涯にわたり牛乳を飲んだら食の安全と環境にどう影響するのか?
その影響は国際問題になる
「免疫力の改善には牛乳だ」と中国が突然言い出したとなれば、地球規模の反響が出かねない。オーストラリアの酪農場からアマゾンの森林破壊に至るまでが影響を受け、気候変動に歯止めをかける取り組みにも差し障るかもしれない。 乳製品の売り上げでは、すでに中国はアメリカに次いで世界第2位だ。2022年までには首位の座につくと予想されている。牛乳の生産量でも世界第3位だ。しかもそこからさらにぐんぐん伸びる余地がある。 中国の国家市場監督管理総局によれば、牛乳の年間消費量は1人あたり約34リットルにまで増えてきた(平均的なオーストラリア人が1年間に消費する100リットルと比べればわずかだが)。 2025年までに、中国政府は牛乳の年間生産量を4500万トン、1980年時点の30倍にまで増やす予定だ。そのために乳牛用の農地を国内外にさらに広げていくことになる。だが国内では農地に限りがあるため、増産は国際問題になる。 2010年までの30年間で、中国国内の飼料用トウモロコシの消費量は6倍に、飼料用の大豆は9倍にまで増えた。中国の家畜から排出される温室効果ガスの量は2倍以上になっている。 これはブラジルの大豆農家にとっては朗報かもしれないが、アマゾンにとっては凶報だ。中国はブラジルの大豆の約4分の3を買っているが、その貿易のせいで森林破壊が進んでいると非難されている。
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July 27, 2020 at 11:46AM
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中国の全人民は「牛乳」を毎日飲み免疫力を高めよ!─でも持続可能なの?(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
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