経営再建中の外食大手、ペッパーフードサービスが31日発表した2020年6月中間連結決算は、純損益が79億円の赤字だった。前年同期は5億円の黒字。

ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」など計114店舗の閉店に伴う費用により損益が悪化した。新型コロナウイルス感染拡大で、既存店の売上高が落ち込んだことも響いた。

ステーキチェーンは「いきなり!ステーキ」のほか「ペッパーランチ」も振るわず、売上高は前年同期比47・4%減の184億円にとどまった。

20年12月期(通期)の連結業績予想は、純損益が45億円の赤字(前期は27億円の赤字)、売上高は前期比54・7%減の305億円とした。

ペッパーは31日、投資ファンドなどを引受先とする第三者割当増資により、97億円を調達すると発表した。債務超過となっており、財務体質の改善を図るほか、不採算店の退店費用などに充てる。(共同)