Pages

Sunday, May 10, 2020

ウルフギャングのステーキをタクシーでお届け-空席で運輸業界が対策 - ブルームバーグ

タクシーや航空機の客席に食料品や物品を載せて運ぶ動きが広がっている。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言発令で人の移動が制限されて空席が増えた一方、料理や物資の輸送需要は逆に盛り上がっているため、運輸業各社はスペースを有効活用することで少しでも減収分を補いたい意向だ。

Haneda Airport As Japan’s Airlines Seen Joining Global Carriers With Huge Losses

羽田空港のANAの機体。新型コロナの感染拡大で減便が続いている(4月23日)

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  タクシー国内最大手の 日本交通(東京都千代田区)は、ステーキ店「 ウルフギャング・ステーキハウス」やミシュランガイドにも掲載された老舗中華料理店「 中国飯店 富麗華」の料理をタクシーで配送するサービスを開始した。

  日本交通によると、配送手数料が通常商品金額との比率で決まるのに対してタクシーは距離と時間で料金が決まり高い商品でも一定の配送コストに収まる利点がある。テークアウトを始めたばかりで配達網が整っていない飲食店は多く、高級料亭などからも配達ができないかとの打診がきているという。

  ウルフギャングの青山店では1件で10万円以上の配達注文が毎日1-2件ほどあるという。配達は店舗から30分圏内が対象で、配達料は一律3300円に設定。ゼネラルマネジャーの小林哲也氏は、配達料が購入料金に比例するデリバリーアプリよりも顧客が配達コストを抑えられるケースが多いとし、「店舗での食事により近い値段で良い商品を提供できる。配達可能範囲も広く、丁寧に運んでくれるという安心感もある」と言う。

  日本交通の川鍋一朗会長は、全体では毎日数十件の注文が来ており「手ごたえを感じている」。料理代金に加えてタクシー料金がかかるため、「それほど払える方は多くないかもしれないが、お金を持っている方がいまは使えない状況。そういう方にそれなりの価値を届けながら経済を回す力もある」と話す。

  全国ハイヤー・タクシー連合会会長でもある川鍋氏によると、4月1ー15日までの調査で全国のタクシー会社の売り上げは前年同時期との比較で54%下落している。国交省は、コロナ拡大によるタクシー業者の厳しい経営環境を受け、有償による貨物の運送を特例的に認める措置を出し、9月30日まで継続させる方針だ。

  日本交通では、同社とDeNAの配車アプリ関連事業が統合してできた新会社、モビリティテクノロジーズでも食品宅配サービスを展開する出前館と業務提携し、東京や神奈川、大阪でタクシーによる出前サービスを行っている。出前館の需要は大幅に拡大しており、3月の注文件数は前年同月比21%増えたという。

  航空業界でも、 ANAホールディングス(HD) 日本航空が旅客機の客席にマスクなどの医療品を載せた輸送を始めた。今後の需要を踏まえて路線を拡大していく方針という。日本航空によると、需給のひっ迫で貨物の単価は上昇しているという。

  日本航空、ANAHDはともに2020年1-3月期に営業赤字に転落。日航は4月30日時点で国内線で約70%、国際線で約95%の減便を実施。ANAHDは28日時点で当初計画から国際線で約9割、国内線で約7割の運休・減便を行っている。

  東海東京調査センターの金井健司アナリストは、「苦し紛れの収益策だが、収支の悪化を何とか抑制しようとするのはポジティブな取り組み」と指摘する。

  ニッセイ基礎研究所主任研究員の久我尚子氏は、新型コロナウイルスへの警戒は長期戦になるとして「ネット通販などの在宅、デジタル消費は加速する」とみる。消費者の需要は大きく変化しており、柔軟に環境整備していけるかどうかが企業の明暗を分けるとの見方を示した。

Let's block ads! (Why?)



"ステーキ" - Google ニュース
May 11, 2020 at 07:01AM
https://ift.tt/2LjpVks

ウルフギャングのステーキをタクシーでお届け-空席で運輸業界が対策 - ブルームバーグ
"ステーキ" - Google ニュース
https://ift.tt/2RotEBs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment