牛乳の中に「ロングライフ牛乳」と呼ばれる商品があることをご存じだろうか。製法や容器に工夫を加えることで、常温保存可能で賞味期限が3か月を実現した牛乳である。もちろん一般的な牛乳と同じ生乳100%で保存料など一切使っていない。だが、味の方はどうなのだろうか?なぜそんなに保存がきくのか? これらの“気になる!”を確かめるために、4種類の製品をピックアップした『ロングライフ牛乳特集』をお届けしよう。
ロングライフ牛乳って何?
ロングライフ牛乳とは、賞味期限が長く常温保存が可能な牛乳のこと。日本ではあまり浸透していないが、海外などでは主流の製品だ。昨今の災害に対する備蓄飲料として注目されるようになり、少しずつその認知度が高まりつつある。
成分は一般的な牛乳と同じ。保存料不使用
一般的な牛乳の賞味期限は1~2週間かつ要冷蔵なのに対し、ロングライフ牛乳の賞味期限は1~3か月ほど。冷蔵でなくても常温(外気温以下)であれば保存が可能となっている。そのため、備蓄や買い忘れたときの保存飲料にぴったりというわけだ。だが、なぜ牛乳なのに長期保存が可能なのだろうか。
一度開封すると一般的な牛乳と同じく要冷蔵かつ早めに飲み切る必要がある
その秘密は、殺菌温度、特殊容器、無菌環境下での充填の3つにある。
ロングライフ牛乳は一般的な牛乳よりも+20度ほど高い温度で殺菌するため、より確実な減菌が可能となっている。また、容器にアルミ箔が使用されており、外からの光や空気を遮断するため菌が増えるのを抑えているのだ。
さらに、充填中の菌の混入を防ぐために無菌環境下で作業を行っているので菌が増える可能性を徹底的に排除しているというわけ。
さて、一番気になるのは味。便利なのはわかったが美味しく飲めなければ選択肢には入らないだろう。
そこで今回は、『ロングライフ牛乳特集』と題して、記者の独断でチョイスした明治『明治北海道牛乳』、森永乳業『森永牛乳』、雪印メグミルク『北海道牛乳』、南日本酪農協同『霧島山麓牛乳 200ml』の4つの商品の味を確かめてみよう。
明治『明治北海道牛乳』
1つ目は明治『明治北海道牛乳』(200mlパック・参考価格 税抜104円・発売中)。明治といえば、牛乳などの飲料やチョコレートなどのお菓子などの食品を取り扱う日本を代表する企業。安定した品質と調達のために農家とパートナーシップを結び、支援も行っている。
もちろん『明治北海道牛乳』もそうやって品質にこだわりを持った商品の1つ。生乳100%、成分無調整のロングライフ牛乳だ。微小な差ではあるが、今回紹介する4つの牛乳の中ではエネルギーやカルシウムといった栄養成分が最も多い商品である。
容器は細長いブリックパック。ちょっとした隙間などに入れられるので収納がしやすく、持ち運びしたいときにも便利だ。パッケージ違いで「明治それいけ!アンパンマンの北海道牛乳 200ml」も発売されており、出先でのお子さん用にもぴったり。
乳脂肪の甘さを感じやすく、丸みのあるなめらかな舌触りが印象的な味。普通の牛乳とほぼ同じと言っても遜色ないだろう。ただしその分牛乳特有の臭みも感じられるので、これを良しととるかは人それぞれ。
森永乳業『森永牛乳』
2つ目は森永乳業『森永牛乳』(200mlパック・参考価格 税抜98円・発売中)。森永製菓がお菓子に特化した企業なのに対し、森永乳業は乳製品に特化した企業。「森永の焼プリン」や「ピノ」など、牛乳を使った商品を多方面に展開している。
こちらも生乳100%、成分無調整のロングライフ牛乳。搾乳してから48時間以内の生乳を使用しており、無菌状態で超高温瞬間殺菌(140度で2秒間)した後充填されている。賞味期限は60日間とかなり長め。
容器はプリズム型を採用。手の小さい人でも手に持ちやすい形状なので、お子さんから年配の方まで安心して飲むことができる。ブリックパックに比べて変形にも強い印象なので持ち運びもしやすそうだ。
少しみずみずしさを感じるすっきりとした味わい。乳脂肪の甘さがある一方で、スッとのどの奥に消えるから比較的飲みやすい印象だ。飲み続けていると次第に味が濃くなるような感覚になるので、飲んでいて面白いと思う牛乳である。
雪印メグミルク『北海道牛乳』
どんどん行こう。3つ目は雪印メグミルク『北海道牛乳』(200mlパック・参考価格 税抜110円・発売中)。牛乳はもちろん、「ネオソフト」や「スライスチーズ」、「6Pチーズ」などあらゆる乳製品を展開する企業だ。
もちろん生乳100%、成分無調整のロングライフ牛乳。注目すべき賞味期限はなんと91日間。約3か月も常温保存が可能なので備蓄にぴったりの商品である。
容器は正方形に近いブリックパックなので、コンパクトに保管可能。世代や地域によって違うが、記者の小学校の給食に出てくる牛乳はこのタイプの容器だったからとても懐かしい。
森永乳業『森永牛乳』よりもさらにみずみずしい口当たりで、抵抗感なく飲みやすい。風味はほとんどないのかと思いきや、飲み込んだ後にふわりと濃厚な香りが鼻をくすぐる。生クリームのような深みを感じたい人におすすめだ。
南日本酪農協同『霧島山麓牛乳 200ml』
最後は南日本酪農協同『霧島山麓牛乳 200ml』(200mlパック・参考価格 税抜1110円・発売中)。同社は南九州で酪農家の人々が集まり設立した宮崎県都城市に本社を持つ企業。地元牛乳にこだわりながら牛乳、乳製品等の製造、販売を行っている。乳性炭酸飲料の「スコール」も同社の商品だ。
『霧島山麓牛乳 200ml』はその名の通り宮崎県の西南部にある霧島山麓の生乳を使用した牛乳。賞味期限は90日間と雪印メグミルク『北海道牛乳』とほぼ同じ長さとなっている。
容器も同じブリックパック。パッケージに牧場と霧島山麓をイメージしたイラストが描かれており、田舎のゆったりとした時間が感じられる。見ているだけでなんだか懐かしく感じられるのが嬉しい。
牛乳としてはかなりスッキリとした味わい。雪印メグミルク『北海道牛乳』とかなり似た味わいで、みずみずしくて飲みやすい。ただし、飲み込んだ後の濃厚な香りはあまりなく、最後までスッキリと味わえるのが特徴だ。
公式サイト 南日本酪農協同株式会社『霧島山麓牛乳 200ml』
普通の牛乳と変わらない味
4本のロングライフ牛乳を紹介したが、いずれも一般的な牛乳と遜色のない味わいで美味しく飲むことができた。中には生クリームのような濃厚さも味わえるものもあり、記者としては意外な発見だった。
ロングライフ牛乳は賞味期限が長く常温保存が可能なので、冷蔵庫の場所を取らない、非常用のローリングストックに向いている、常温で飲めるなどのメリットがある。同じ200mlなら値段もほぼ同じなので、すぐにでも切り替えられそうだ。
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April 30, 2020 at 09:33AM
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【ロングライフ牛乳特集】常温保存ができる牛乳って? 普通の牛乳と味の違いはあるのか4種類を飲み比べてみた - ニコニコニュース
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