格安ステーキの業態に注目のチェーン店が登場している。ディーズプランニング(那覇市)が運営している「やっぱりステーキ」がそれだ。
2015年に「やっぱりステーキ カクテルプラザ店」(同)のオープンを皮切りに、13の直営店、33のフランチャイズチェーン(FC)店を全国で展開する急成長ぶり。沖縄県外では、北海道、東北、中部、近畿、中国、九州など11道府県に出店済み。
今回、大阪市にあるFC店の南森町駅前店を取材した。53平方メートルの店舗で月商800万円をたたき出している。実食をしてみて、良質な赤身の塊肉をかなりの低価格で提供していることに、まずは驚いた。
看板の「やっぱりステーキ」(ミスジ使用)は180グラム1000円、270グラム1480円、360グラムで1980円と格安。「ヒレステーキ」でも150グラム1480円と安い。
ステーキ類にはライス、サラダ、スープセットが含まれており、3点ともおかわり自由だ。
これらの赤身ステーキにはスジや脂身はほぼ感じられず、脂っこさがなく、とても軟らかい。かみしめればうま味が口いっぱいに広がり、十分な“肉補給”感に酔いしれた。
ステーキ専門店と言えば、熱々の鉄板での提供が一般的。鉄板にはぐっしょりと油が溜まり、ダイエットに対する罪悪感が増大する。スジや脂身が予想以上に多いのも気になることが多々あった。加えて、油ハネで服を汚すことも。
やっぱりステーキは、余分な油を吸収する富士山の溶岩でできた「溶岩プレート」を熱して提供。お客は自分の好みの焼き加減で焼きながら食べられる。これなら余分なカロリーを摂取せずに、ステーキを楽しむことができる。
キャベツサラダが食べ放題なので、ライスを少なめにして低糖質ダイエットの食事としても使える。まさに「これだよ!」とテンションが上がった。
ディーズプランニングの義元大蔵社長は、以前米国に住んでおり、「当時、米国で食べた肉厚のステーキを手軽に食べられるお店を作りたい」と考え、同店をオープンしたという。
飲食店を取材していると、消費者の赤身ニーズは高まるばかりだと聞く。現実はそうした満足感を満たす店は少ないと感じている。やっぱりステーキは、まさに時代にニーズにマッチし、出店数を伸ばしているが、残念ながら都内へはまだ出店していない。
実はやっぱりステーキの開業後に、同様の業態が都内に開業している。19年に東京都三鷹市に1号店が開業した松屋フーズの「ステーキ屋松」(2月現在、都内3店舗)がそれだ。詳細は省くが肉質のチョイス、溶岩プレートを使用するなど、筆者は“とっても似ている”と感じており、こちらもうまい。
夏前にはいよいよ「やっぱりステーキ」が都内に進出するとのこと。肉好きにはうれしい赤身ステーキ戦争が始まりそうだ。
(フードジャーナリスト 鈴木桂水)
鈴木桂水(すずき・けいすい)フードジャーナリスト・食材プロデューサー。美味しいお店から繁盛店まで、飲食業界を幅広く取材。“美味しい料理のその前”が知りたくて、一次生産者へ興味が尽きず産地巡りの日々。取材で出会った産品の販路アドバイスも行う。
[日経MJ 2020年2月28日付]
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