新型コロナウイルスの感染拡大で、ブランド和牛「神戸ビーフ」も打撃を受けている。インバウンド(訪日外国人客)の落ち込みや団体予約のキャンセルでレストランの客足は鈍り、子牛の取引価格も下落している。「赤字覚悟」でステーキを半額にし、新たな顧客を獲得しようと努力する店もある。業界は「早く収束を」と願う。
「半額に致します。日本中が元気を失っている今、ご来店ありがとうございます」。神戸市中央区の中華街「南京町」にある神戸ビーフ専門店「吉祥吉(きっしょうきち) 本店」に、看板が掲げられた。15日までに来店・予約した客を対象にステーキ、すき焼きなどの全商品を半額で提供。サーロインステーキ(180グラム、税別1万9200円)も半額で、ランチは午後3時ごろになっても客の姿があった。
兵庫や大阪などで同店など約60店を展開する神戸牛吉祥グループ(神戸市)の橋本峻部長によると、新型コロナウイルスの感染拡大で、2月から3月上旬までにキャンセルは計100件以上。うち8割は1件当たり20~30人の団体客だった。月200件はあった新規予約も激減したという。橋本部長は「予約が減った上、半額にすれば経営には痛手。手ごろな価格で提供し、顧客への日ごろの感謝を伝えるとともに、リピーターの獲得にもつなげたい」と客足の回復を願う。
神戸ビーフの生産や流通を管理する「神戸肉流通推進協議会」(神戸市)によると、JA全農兵庫が出荷し、食肉市場で取引される1キロ当たりの価格は、2019年は3500円前後で推移したが、1月は3410円、2月は3178円と下落傾向にある。神戸ビーフは外食産業での需要が高く、レストランなどで客が減ると、すぐに取引価格が下がるという。谷元哲則事務局長は「生産者が出荷時期を遅らせる動きもあるが、牛は生き物なので対策にも限界はある」と頭を抱える。
神戸ビーフの素牛(もとうし)を供給する兵庫県新温泉町の畜産農家にも影響は広がる。「湯村温泉但馬ビーフ流通振興協議会」の会長を務める「但馬中井畜産」の中井勝社長(60)は「神戸のステーキハウスで閑古鳥が鳴いている。子牛の値段も暴落した」と嘆く。
約1年前の子牛の平均価格は1頭約100万円だったが、今や70万円を割り込んだ。「高値は東京オリンピックまで続く」との楽観ムードは消え去った。年間約50頭の子牛を出荷する中井社長は「これまではインバウンド頼みだったが、今後は地元の消費しかない。子牛の価格は更に下がるだろう」と底は見えない。【黒詰拓也、村瀬達男】
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March 14, 2020 at 03:30PM
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新型コロナ「神戸ビーフ」にも打撃 「赤字覚悟」でステーキ半額提供の店も - 毎日新聞 - 毎日新聞
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