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Saturday, June 22, 2024

ストレスフリーな牛のミルク 牛乳消費減少のなか、新技術取り入れチャレンジ続ける京都・綾部の酪農家 | ラジトピ ... - ラジトピ ラジオ関西トピックス

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 海外から輸入される牛の飼料(エサ)や資材の価格が高止まりし、国内の酪農家の経営を維持していくために、2022年、23年と、他の食品同様に牛乳・乳製品も値上げされました。そんな中、国内の飲用牛乳の消費量は毎年少しずつ減少傾向が続いているそうです。酪農家の今を取材しました。

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 牛が自由に歩き回り元気に飼育されている、京都府綾部市の村上牧場。同牧場代表の村上知行さんによると、牧場の始まりは1955(昭和30)年。村上さんの父が、綾部市内の牛舎に2頭の搾乳牛を飼って酪農経営を開始したことでした。

村上牧場(京都府綾部市)
村上牧場(京都府綾部市)

 村上さんは酪農家の後継者として大学で畜産を学び、大学卒業後はJAに勤務していました。JA職員として牛の人工授精の業務で地域の酪農家を巡回する中では、若い酪農家が頑張っている姿を見て「同じ酪農家の息子としてこれでよいのか」と思い悩んだことも。そして2014(平成26)年、51歳の時にJAを辞めて父の酪農事業を継承しました。

 その後、牧場の将来を考え、廃業した酪農家のつなぎ牛舎を購入。2017(平成29)年には、国の補助事業を活用して「フリーストール牛舎」に改築し、牧場を移転しました。

 フリーストール牛舎とは、牛をロープなどでつなぐことなく、自由に歩き回れるスペースを持つ牛舎のことです。村上さんは、牛がストレスなく自由に過ごせる環境作りを心掛けているといい、「人間の都合ではなく、牛の好きなようにさせてやりたい」と話します。

フリーストール牛舎
フリーストール牛舎

 現在村上さんは、妻と息子に手伝ってもらいながら、約100頭の乳牛を搾乳ロボットで飼養管理。牛舎では、生後2か月の子牛たちも元気に育っています。

つぶらな瞳の子牛
つぶらな瞳の子牛

 省力化のためにと、新しい技術も取り入れました。餌寄せや搾乳のためのロボットのほか、ICT(情報通信技術)を活用した牛舎内の監視システムを導入し、いつどこにいても、牛や牛舎内の状況を把握できるようにしています。搾乳ロボットは、関西ではまだ設置している牧場は少ないそう。

 同牧場の牛は、行列してロボットに入るのを待ちます。中は牛1頭がちょうど入れる部屋のような仕様。中に用意された餌を食べている間に、ロボットセンサーが牛の乳房を感知し、搾乳機が自動でセットされてミルクを搾っていきます。牛たちは、ここに入れば餌を食べられて、搾乳もしてもらえることを分かっているのだといいます。

牛の乳房に搾乳機がセットされた様子
搾乳ロボット

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