東京都内のステーキ専門店が、アメリカ産牛肉の価格高騰に苦しんでいた。
店長は「仕入れ価格が毎月上昇している」と話し、3月にはメニューを値上げしているという。
そんな中、比較的価格が安定しているオーストラリア産牛肉に注目が集まっている。
メニュー値上げも…客足に影響
牛肉の価格高騰の波が押し寄せる今、店のオーナーが悲鳴を上げる事態になっている。
この記事の画像(11枚)鉄板の上でジューっと音を立てる分厚いサーロインステーキ。
東京・千代田区のステーキ専門店「市ヶ谷テキサス」では、ジューシーで甘みのある味わいが特徴のアメリカ産牛肉が人気だ。
しかし、市ヶ谷テキサス・近藤秀士店長は「アメリカ産の牛肉が特に値段が上がって、大変苦労している」と話す。
アメリカ産牛肉の仕入れ価格は、ほぼ毎月のように上昇し、約半年で1kgあたり300円以上価格が上がった。
そのため、2024年3月にほとんどのメニューについて、2割~3割ほどの値上げに踏み切ったという。
市ヶ谷テキサス・近藤秀士店長は「(ランチタイムは)100人以上のお客さまが来ていたが、値段が上がったことにより80人程度に落ちてしまった」と話している。
オーストラリア産牛肉の生産が好調
アメリカ産牛肉が高騰する中、ある牛肉に注目が集まっている。
株式会社藤森畜産 代表取締役・藤森秀浩さんは「オーストラリア産のお肉です。アメリカ産よりも安くて買い求めやすい」と話す。
外国産牛肉はいずれも値上がりを続ける中、アメリカでは特に、干ばつなどの影響で生産量が減少したことで、値上がりに拍車がかかる一方、オーストラリア産の牛肉の生産は好調で、その分、価格が抑えられているという。
東京・中央区の「ビーフアップトーキョー」は、店長が厳選したオーストラリア産牛肉を扱うステーキ専門店だ。
ビーフアップトーキョー・山下耕司店長は「(アメリカ産よりも)オーストラリア産の方が値上がりの幅が小さい。オーストラリア産はほかの牛肉と違い、赤身が多くてさっぱり食べられるのが魅力」と話している。
しかし精肉店によると、2020年からオーストラリア産牛肉の輸入を一部禁止していた中国が、その制限を5月末に解除したことにより、今後中国での需要がさらに高まり、価格高騰の波が押し寄せる可能性があるという。
(「イット!」 6月4日放送より)
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