◆「日常の贅沢」な和食
「事」ではなく「時」である。1月に虎ノ門ヒルズステーションタワーにオープンした「日常茶飯時」＝写真（上）＝は、食事を囲む時と空間を大切に「日常の贅沢（ぜいたく）」を提供する和食店。主役はお米だ。
各地の契約農家から届く国産ブランド米を、保存や洗米にも気遣いつつ、鋳物ほうろう鍋を使う人気炊飯器「バーミキュラ ライスポット」で炊いている。
写真（下）はランチメニューの「しょうが焼きステーキ定食」（ご飯・味噌（みそ）汁付き1518円）。分厚い豚肩ロースを、塩と砂糖で漬けた後、低温の油でじっくり煮て下準備。しっとりやわらかくしてから米粉をまぶして表面をカリッと焼く。ジンジャーエールやマデイラ酒、シェリー酒も加えた自家製ジンジャーソースと、炒めたタマネギを合わせ、とろりと肉を覆えばできあがり。おなじみのしょうが焼きがアップグレードされ、「日常の贅沢」を実感できる一品だ。
同様に食材や栄養バランスにも気遣った離乳食を無料で提供していることも評判。子ども連れのママ友も多く来店している。
内装にもこだわり「料理好きな人の別荘」をイメージした絵画や書棚を配置。最初に渡されるメニュー表にまた驚く。まるで雑誌のよう。別荘主が自費出版したという設定だ。食材の説明やレシピも載っている。炊きたてご飯の湯気を感じつつ、定食が運ばれてくるまでの時間も贅沢に過ごせる。 （さりあ）
東京都港区虎ノ門2の6の3 虎ノ門ヒルズステーションタワー2階。11～15時（14時半ラストオーダー）、17～23時（日祝は22時まで。ラストオーダーはフード1時間前、ドリンク30分前）。月曜休。（電）03・6273・3701
東京新聞チャンネル「チョウカンヌとグルメ」でお店の動画を紹介していますが、新たな撮影は今回で終了します。
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