今年、イーサリアム（ETH）のリキッド・ステーキング・デリバティブ・ファイナンス（LSDFi）エコシステムは急成長を遂げ、ETH保有者は売却するよりもステーキングを選んだ。
仮想通貨データ集約サイトのコインゲッコーのレポートによると、2023年4月のイーサリアムのシャペラ・アップグレードによりETHの引き出しが可能となったにも関わらず、2023年1月以降、LSDFiセクターは58.7倍に拡大したという。
2023年8月時点で、LSDFiプロトコルは合計2640万ETHのうち43.7%を占め、その中でもLidoが市場の約3分の1を占める最大手であった。LSDFiセクターの成長統計は、ETH保有者が引き出し後に資産を売却するよりも、より良い利回りの機会を求めて再ステーキングを選んだことを示している。
LSDは、2020年12月のイーサリアム・ビーコンチェーンのローンチ後、小規模なETH保有者がステーキングに参加し、流動性を解放するために導入された。
今年初めから、Lidoを除く上位10のLSDFiプロトコルでロックされた総価値は9億ドルを超える。2023年1月以降、LSDFiプロトコルにロックされた総価値は5870%増加した。DefiLlamaによると、一方で、同期間中の総分散型金融（DeFi）のTVLは約8%減少した。
2022年1月以降のLSDプロトコルの平均利回りは4.4%で、ステーキングされたETHの量が増えるにつれてこの数字は減少するだろう。
Beaconcha.inによると、現在ステーキングされているETHは約2760万ETHで、その価値は約434億ドルになる。
過去2週間、イーサリアムの支持者は、LSDFiプラットフォームDivaの台頭を歓迎している。彼らは、Divaが高額なインセンティブを提供することで、ユーザーや流動性をLidoから引き寄せる「ヴァンパイア攻撃」を行っていると指摘する。
Divaは、ETHとLidoのステーキングETH（stETH）をdivETHにロックアップするステーカーにトークン報酬を提供している。Divascanによれば、10月初めから、DivaのTVLは650%増加し、約15386stETHがロックアップされ、その価値は約2400万ドルとなった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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