徳島県佐那河内村の村立「佐那河内保育所」の30歳代の女性保育士が、園児がお盆にこぼした牛乳をコップに注ぎ直して飲ませる不適切な保育を行ったなどとして、村が今月23日付で減給10%(6か月)の懲戒処分にしていたことがわかった。この件を含め村は同保育所で、2021年5月~22年3月に計3件の不適切保育があったことを確認。28日に保護者説明会を開き、謝罪した。
村によると、保育士は乳児クラスを担当していた21年5~7月、おやつの時間に園児1人がお盆にこぼした牛乳をコップに注ぎ直して飲ませる行為を複数回行った。保育士は、村の調査に対し「牛乳をこぼしたら、飲まなくていいと園児が思うようになってはいけないと考えた。栄養面からも飲んでほしいという思いだった」と説明したという。
同月頃には同じ園児に対し、ほかの園児が垂れ流していた鼻水を指で触らせる不適切保育を行ったほか、22年1~3月、別の園児1人に週2、3回、紙おむつ2枚を重ねてはかせたという。保育士は、鼻水を触らせたことについて「当時は精神的、肉体的に負担がかかっていた。理由については思い出せない」と説明。おむつの2枚重ねについては、この園児にお漏らしが見られたため、保護者に相談することなく衛生的な観点から行っていたと話したという。
今年2月頃、村に情報提供があり発覚。村は、一部の不適切保育に関わったとして同じクラスを担当する別の30歳代の女性保育士を厳重注意処分にした。村健康福祉課は3件について虐待には当たらないとしているが、太尾勝利課長は取材に「あってはならないことで、二度とこのようなことがないように、再発防止に取り組む」と述べた。
同保育所は村唯一の公立保育所で、今年4月の園児数は49人。
からの記事と詳細 ( 村唯一の公立保育所で…こぼした牛乳を飲ませ、別の園児の鼻水を触らせた30代の保育士 - 読売新聞オンライン )
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