奈良のワザ：植村牧場・黒瀬礼子さん（奈良市） 牛乳づくり、手作業いちずに ／奈良 - 毎日新聞

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植村牧場4代目で社長の黒瀬礼子さん。天気が良い日、牛たちは運動場で過ごしている＝奈良市般若寺町で2022年12月8日午後3時33分、井手千夏撮影

　奈良市般若寺町の住宅街にある「植村牧場」は創業から140年がたつ。牧場に足を踏み入れカメラを構えると、餌をもらえると勘違いしたのか「モーウ」と牛たちが近づいてきた。機械化が次々と進む中、植村牧場は創業以来、手作業での牛乳づくりを大切にしている。4代目で社長の黒瀬礼子さん（71）は「牛乳は良いところがいっぱい。美容と健康のために多くの人に飲んでほしい」とほほ笑む。【井手千夏】

　牧場の朝は早い。出勤・通学前の個人宅約500軒に牛乳を届けるため、早い人は早朝3時から動き出す。5時からは乳搾りや餌やりが始まり、瓶詰め作業や業務用の配達が一段落すると、午前11時から午後3時までは休憩。その後、再び乳搾りと餌やりを行い、1日の作業を終える。

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