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Sunday, December 11, 2022

第2回 干ばつが引き起こすフランスの牛乳・乳製品の危機 | 一般社団法人Jミルク Japan Dairy Association (J-milk) - Jミルクは

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ロワール地方の酪農家は、例年9月に収穫する作物を7月には収穫しなければならなかったと語りました。
「残念ながら収穫前に熱波にやられてしまったトウモロコシや、穂が付かなかった作物がたくさんあります。栄養価がほとんどないか、まったく価値がないのは明らかで、収穫量は昨年より50~60%少なくなっています」

飼料となる作物の収穫量減少と質の悪化、そして通常ならば乳牛が牧草を食べている時期、牧草(アルファルファ)の生産量は前年に比べて3分の1しか育っていません。

これらの不足を補うために、酪農家はより多くの飼料を購入する必要がありますが、ロシアのウクライナ侵攻以来、農業関係の原材料や資材の価格上昇などに関連した異常なインフレにより、乳牛の飼料は5月までの1年間で26%もの値上がりを経験しました。

そのため、通常、冬に備えて蓄えている飼料を家畜に与えなければならず、2022年から2023年の冬の間、多くの酪農家が牛を飼い続けることができるかどうかが、深刻な問題になっているのです。

緊急対処が必要なため、解決策として残念ながら予想よりも大幅に早く乳牛を手放すことを余儀なくされた酪農家も多くいます。

恒久的に牛を生産し続けている酪農家にとって、母牛を失うと、3年間は子牛を生産する能力を失うことになります。今なんとかしないと、少なくとも3年間はこの問題が続くことになってしまうのです。

この負のスパイラルを止めるために最も重要なことは、生産者に支払われる価格を改善する以外にありません。

「生産コストの高騰に直面している酪農家が利益を得るために消費者は1リットルあたり1ユーロを支払わなければなりません。8月現在の平均は78サンチーム(1サンチーム=1セント=100分の1ユーロ)です。このフランスの低い牛乳価格の値上げを求めると同時に、国は農家と折半で飼料を購入できる災害基金を多くの県に適用させる必要があります。」と、全国農業組合連合会(FNSEA)は援助を求めました。

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