阿南町和合の熊谷鮎美さん(35)が、同町で酪農を営む両親が搾った牛乳を使う「南信州 和合のアイス」を商品化した。高齢化や飼料高騰で厳しさを増す酪農をもり立てようと発案し、9月から地元の道の駅「信州新野千石平」などで販売。子どもたちが酪農に触れる「食育」にも生かそうと奮闘している。
アイスのブランド名は「kumapon,s(クマポンズ)」。朝に搾った牛乳を新潟県のメーカーに送り、その日のうちに加工。牛乳の味が引き立つ素朴な味わいとジェラートのようにシャリッとした食感が特徴だ。
酪農は熊谷さんの祖父母が始めた。実家の隣にある牛舎で15頭を飼育しているが、休みなく牛の世話をする必要がある上、燃料や飼料代の高騰で取り巻く環境は厳しいという。
同町の「おどもカフェ」で調理を担うなど、菓子作りも得意な熊谷さん。昨年末には2カ月間、牛の世話を毎日担いながら「何とか酪農を持続させたい」とアイスの商品化に向けて構想を練った。
9月には同町の保育園のおやつとして納品。酪農や担い手の思いを知ってもらおうと、来春以降には子どもたちを牛舎に招く計画もある。町のふるさと納税の返礼品になる予定で、キッチンカーでアイスを移動販売することも計画している。熊谷さんは「自慢の牛乳の価値を高めて、家族や地域をハッピーにしたい」と話している。
カップアイスは内容量60ミリリットルが税込み280円、90ミリリットルが同350円。問い合わせは熊谷さん(電話080・6939・7298)へ。
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