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Tuesday, September 27, 2022

明治 北海道に新工場設立 牛乳の安定供給と価値向上 サスティナビリティ強化へ - 食品新聞 WEB版(食品新聞社) - 食品新聞社

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明治はこのほど、7月に稼働を開始した恵庭工場(北海道恵庭市戸磯)の概要などを説明するオンライン発表会を開催した。国内に26ある同社生産拠点のうち、北海道を拠点とする工場は恵庭工場を含めて6か所となった。

恵庭工場は、敷地面積3万3千㎡、延床面積1万7千㎡で、地上5階建て。北海道の良質な生乳を用いた牛乳の生産体制強化と、牛乳のさらなる価値向上や事業の競争力強化を図る目的で設立された。

新工場では主力ブランドの「おいしい牛乳」を中心とした牛乳を生産する。稼働中の「明治おいしい牛乳」(900㎖)を生産する1ラインに加え、10月には同125㎖容器ライン、来年2月には業務用「北海道牛乳」5ℓラインを順次稼働させる予定。3ライン合計の生産能力は約8万7㎘(23年度)を見込む。投資額は約120億円。

発表会で松田克也社長は「牛乳のトップブランドである『明治おいしい牛乳』が、牛乳の需要喚起、環境負荷軽減と酪農業の理解促進に取り組むことで、牛乳全体の価値向上を図る」としたうえで、「生乳生産・需給の維持・強化のために、酪農家の皆さまとともに発展していくことが明治らしいサスティナビリティ。恵庭工場では牛乳の生産体制強化とともに、明治らしいサスティナビリティも強化することで牛乳の価値向上を図り、消費者や北海道の酪農家の皆さまとともにウェルネスを分かち合う、持続可能な社会の実現に貢献していく」と述べた。

恵庭工場では、段ボールやリール包材の自動倉庫からの搬出、搬送、設備への供給までを自動化し、生産ラインだけでなく物流面でも無人化を進めることでさらなる生産性向上を図る。

工場見学通路(明治 恵庭工場)
工場見学通路(明治 恵庭工場)

省資源化への取り組みでは、CO2排出削減に向け1千492枚の太陽光パネルや年間420万kWhを自家発電するコージェネレーションシステムを導入。水資源の徹底的な再利用、洗浄濃度・すすぎ時間のモニタリングなどの洗浄管理で既存工場比約3割の水使用量削減を目指すほか、「明治おいしい牛乳」(900㎖)については、同工場生産分からキャップや注ぎ口にバイオマスプラスチックの使用を開始し、他工場でも順次切り替えを予定している。

地域社会貢献への取り組みとしては、PR室と工場見学通路を設置し、食育や近隣の学校の社会科見学受け入れを行う。また多様化するニーズに対応すべく、車椅子を利用する従業員も安心して働けるバリアフリー設計やLGBTQの人も使用できるジェンダーレス仕様のトイレ・更衣室を設置した。

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