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Thursday, June 2, 2022

給食の牛乳飲み干すと…瓶に浮き出る漫画「ミルクコミック」 - 読売新聞オンライン

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 牛乳の飲み残しを減らそうと、給食用牛乳などを生産する関牛乳(岐阜県関市)などが、飲み終わると漫画が浮かび上がる牛乳瓶「ミルクコミック」を開発した。楽しみながら牛乳を残さず飲むことを通じ、子どもたちにフードロスなどについて考えてもらうのが狙いだ。(乙部修平)

 関牛乳は、バターの製造過程で廃棄される脱脂乳を活用したアイスクリームの製造を企画するなど、これまでも牛乳の廃棄問題に積極的に取り組んできた。

 ミルクコミックは、牛乳瓶に白インクで漫画を印刷し、飲み進むにつれて漫画が浮かび上がる仕掛けで、東京の広告会社「ジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン」からの提案をもとに開発し、200本を製造。漫画は10種類で、いずれも乳製品から生まれた「ミルクモンスター」と子どもとの交流が描かれている。

 5月31日には、関市立旭ヶ丘小学校の給食で試験的に提供された。高学年の児童らを対象に、牛乳の生産過程やフードロス問題について行った特別授業の最後に、「この後の給食で、みんなが飲みたくなるような魔法がかかった牛乳が出されるよ」とのアナウンスがあり、給食の時間がスタート。牛乳を飲み、漫画に気づいた児童たちからは「すごい」「楽しい」との声が上がっていた。

 普段は牛乳を残すという4年の男児(9)も「漫画が気になって、気づいたら飲み干していた。これなら毎日、残さず飲めそう」と話していた。

 特別授業に際し、関牛乳などが事前のアンケートで児童164人に「給食の牛乳をどのくらい飲むか」を尋ねたところ、「ほぼ毎日全部」が144人、「時々残す」が12人、「ほぼ毎日残す」が5人などだった。一方、ミルクコミックの給食では「全部飲んだ」が151人、「半分残した」「ほとんど残した」が各4人となり、「時々残す」だった児童の飲み残しが減ったことがうかがえた。

 同社の吉田宰志社長(50)は「児童が興味深そうに牛乳瓶を手にする姿が見られて、うれしかった。この取り組みを広げていきたい」と話している。

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