生乳の大量廃棄危機問題 牛乳の消費は増えた?
昨年末から年明けにかけて、牛乳や乳製品の原料となる生乳が大量に廃棄されるかもしれないという話題があった。新型コロナによる業務用需要の減少や、学校が冬休みに入り給食での需要がなくなることが影響し、業界団体は生乳約5000トンの廃棄が危惧されると発表した。
最近では、北海道の農業高校を舞台にした漫画「銀の匙 Silver Spoon」とコラボした牛乳が期間限定で販売。パッケージに「銀の匙 Silver Spoon」のキャラクターが描かれた牛乳は、北海道の乳業メーカーが牛乳の消費拡大につなげたいと、作者の荒川弘さんに依頼し実現したそうだ。
そんな中日本トレンドリサーチは、全国の男女計1,000名を対象に「牛乳の消費に関するアンケート」を実施した。
76.8%が牛乳の廃棄問題「知っていた」
まず最初に、年末年始の牛乳の廃棄問題について知っていたか聞いた。(記事では、廃棄の危機があったことやそれに伴う問題について、便宜上「廃棄問題」と表記)
76.8%の方が「知っていた」と回答した。
年代別に集計するとこのようになった。
30代以下では「知っていた」と回答した方は65.0%でしたが、年代が上がるにつれ「知っていた」と回答した方の割合が多くなり、70代以上では9割近くの方が「知っていた」と回答した。
牛乳の廃棄問題「テレビで知った」が8割以上
牛乳の廃棄問題について「知っている」と回答した768名の方に、どのように知ったのか聞いた。
83.9%の方が「テレビ」で知ったと回答した。「その他」と回答した方に具体的にどのように知ったのか聞いたところ、家族や友人から聞いたという方が多いようだ。
年代別に集計するとこのようになった。
年代が上がると「テレビ」「新聞」を選択する方が増えている。70代以上では39.7%の方が「新聞」を選んだが、30代以下で「新聞」を選んだ方は7.7%。
一方で、年代が下がると「SNS」を選ぶ方の割合は増えている。「インターネット」は40~50代の割合が高く、「ラジオ」は50代の割合が高いようだ。
年末年始の牛乳消費「変わらない」が77.5%
実際に年末年始の牛乳の消費量に変化があったか聞いた。
77.5%の方が「変わらない」と回答した。牛乳の大量廃棄問題を知っていたかどうかで、消費に対する意識に変化はあったのか。
この回答を質問1の回答別に集計すると、以下のようになった。
牛乳の大量廃棄問題を「知らなかった」方の場合、牛乳の消費量が「増えた」と回答した方は3.4%だったが、「知っていた」方では21.9%の方が牛乳の消費量が「増えた」と回答した。
春休みや新型コロナによる休校で、給食での需要が減る可能性もまだまだある。
個人の意識や企業努力に頼るだけではなく、政府の消費拡大へ向けた今後の取り組みが期待される。
「牛乳の消費に関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年1月31日~2月2日
集計対象人数:1,000名(30代以下~70代以上 各年代200名)
https://trend-research.jp/12435/
構成/ino.
からの記事と詳細 ( 話題になった生乳の大量廃棄危機問題、その後牛乳の消費は増えたのか?| - @DIME )
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