これら最高の状態の和牛サーロインを最高においしくするために、高山さんがたどり着いた新たな焼き方が「ナスキロ焼き」だ。近くて強い火が作れる炭を使い、肉が熱に触れている「緊張」と、熱に触れない「緩和」を繰り返して焼き切る。噛みしめると待っていたかのように肉汁が堰を切って溢れ出し、そのあとは滋味深いうまみの余韻にいつまでも浸っていられる。
「前菜と肉でかなりお腹は膨れているはずなのに、まだ食べたいっていう人が多いんです」と、ステーキの後にも「カチョ・エ・ペペ」「トマトソース」「レモン&魚醤」などパスタが6種類、「ビフカツ」「ビーフソテー」、煮干しを使ったお馴染みの「煮干しビーフカレー」、そしてサーロインを使った「肉吸い」と、魅力的なメニューが盛りだくさん。さらに「カンノーロ」「ティラミス」などデザートまでも楽しめ、とてもワンオペとは思えない充実っぷり。
どうしてこのようなシステムにしたかと問うと、「どこもやってなかったから」と言う。「僕、コースの何が嫌いかというと、次の料理が出てくるまでテーブルに何もない状態で待つことなんです。だからメインを待つ間、前菜を何回でもおかわりできるステーキ屋さんを作りたかったんです。肉はひとり200gと決まっているので、自分のお腹具合と相談しながら好き勝手できるっていいでしょ?」と話す。大人が自由に遊べるレストランの誕生だ。
からの記事と詳細 ( 肉業界のサラブレッドが炭火焼きステーキ店をオープン! 和牛サーロインの脂が驚くほど軽く感じる“ナスキロ焼き”とは?──連載「Must-Go New Restaurants」 - GQ JAPAN )
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