注文後すぐにスープとサラダが出てきて、赤身肉がメインディッシュの沖縄ステーキ。付け合わせの「ガロニ」や、深夜までの営業といった沖縄ならではの特徴は、1950年代から続いている。一方、鉄板皿や、豊富な種類のソースは、日本人客に合わせて普及していった。
沖縄ステーキの特徴
太平洋戦争前までニューヨークでレストランを経営していた故・元山嘉志富さんは51年の創業から、米国で身に付けたサービスを自身の店舗で取り入れた。
スープとサラダを先に出し、ガロニと呼ばれるポテトフライやニンジンなどの付け合わせは、ステーキと一緒にメインディッシュにのせる。営業時間は、お昼から深夜まで。
元山さんの出身地の鹿児島県喜界島に住む四女の富枝さん(76)は「米兵が相手だったので、米国流のやり方がマッチしたのだろう」と話した。
沖縄市でニューヨークレストランを経営していた徳富清次さん(76)は「米国人は、お酒を飲んだ後でもよく食べる。夜中まで忙しかった」とした。徳富さんは、飲んだ後の締めのステーキは、米国人の習慣が県民に引き継がれたとみている。
一方、当初はなかったものもある。62年までお店を手伝っていた富枝さんは「鉄板皿は使っていなかった」と明言。徳富さんは、日本復帰後に客から求められて取り入れた。「ジュージューと焼ける音も料理の一つと捉える日本人らしい」と笑う。
「ステーキソースが多様化したのは、日本人客が増えた80年代から」と指摘するのは、沖縄市のステーキOK代表の當山康司さん(51)。「A1ソース1種類だけだと、日本人客が離れていくので、各店で独自開発が始まった」という。
からの記事と詳細 ( 焼ける音、鉄板皿で演出 各店競うソース開発【沖縄ステーキの特徴】 - 沖縄タイムス )
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