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Monday, May 31, 2021

ワインにステーキ、食べては歩く6キロ 初夏の温泉郷で - 朝日新聞デジタル

tasisuper.blogspot.com

小野智美

 【栃木】那須塩原市は30日、塩原温泉郷で食べ歩きを楽しむ「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」を開いた。昨秋の板室温泉での初開催に続く第二弾。県内から約100人が参加し、初夏の緑を満喫しながら、途中5カ所で地元食材の料理を堪能し、6キロを歩いた。

 最初の料理は冷製チーズフォンデュに地元産リンゴジュースとワイン。調理は地元の飲食業者たちがボランティアで引き受けた。初参加した市内の薄井コトさん(72)は「5分歩いただけで、こんなおいしいものが食べられるなんて」。

 渓流沿いに歩き、次に地元の牛ステーキとグリル野菜を味わう。さらに進むと尾崎紅葉作「金色夜叉」に登場する旅館「清琴楼」前で、塩原文学研究会の千葉昭彦会長(74)が主人公に扮して迎え、文豪と温泉郷の縁について解説。参加者を喜ばせた。昼食は割烹(かっぽう)旅館「湯の花荘」が引き受け、朱塗りの盆に木の器でいっこく野州鶏のだんご汁とおこわを用意。参加者から大歓声が上がった。

 市内から初参加した小泉啓子さん(67)は終始笑顔で「料理はどれもセンスがよく、歩く距離が長すぎて疲れることもなく、本当に楽しかった」。昨秋に続いて参加した宇都宮市の塚原真須美さん(67)も「食事も文化ですね。一時、コロナを忘れられる」と笑顔だった。夫の雅裕さん(67)も「大満足。おもてなしが素晴らしい。来年もあればまた参加したい」。

 市は昨年来、「持続可能な観光」を掲げ、コロナ禍で観光客が激減した温泉郷への支援策を打ち出し、ウォーキングもその一環だ。今回、出発前に参加者全員が検温、手指消毒を実施。約10人ずつの班になり、10分おきに出発。密にならないように対策を講じた。

 先導役の市職員小谷築樹さん(30)は、道々「この杉の大木は樹齢1500年で、ここはパワースポットなんです」などと参加者に説明。塩原観光協会の田代剛央さん(41)は地元野菜「塩原かぶ」のかぶりものを手作りして臨み、催しをもり立てていた。(小野智美)

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