多くのサーファーたちの姿があった神奈川・湘南の海。
海岸にあった立ち入り自粛を求める看板は取り外され、感染対策をとったうえでの利用を呼びかける看板につけ替えられた。
神奈川県 県土整備局・吉岡淳さん「(海に来ないでということではない?)はい。海を安全にご利用いただきたいというふうに思っています」
27日朝の東京・JR品川駅でも、多くの通勤客が職場へ。
東京都の新たな感染者は11人と、2日続けて2桁を数える中で、首都圏では、営業再開や時間延長の動きが本格化している。
赤身肉の中でも、特にやわらかくジューシーな「ヒレ」。
特製のオニオンソースとの相性も抜群のヒレステーキが自慢のステーキ店「ステーキハウス ベラス」では、宣言の解除を受け、27日から、営業時間を午後10時まで延長。
換気などの感染対策を講じた店内には、豪快にステーキを口にする常連客の姿があった。
常連客「うまい! 最高ですね、いつも通り。すごくここのタレがおいしいんです」
緊急事態宣言直後、店の売り上げは半減。
従業員の給料や家賃などの固定費が重くのしかかった。
その救いになればと目をつけたのが、常連客などにステーキ食べ放題などの特典をつけたクラウドファンディング。
ステーキハウス ベラス・柏倉龍也店長「だいたい1週間くらいで300万円」
4月の半ばから始めたところ、わずか1週間で300万円が集まった。
あるお客さんは、30万円を提供したとか。
30万円を提供したお客さん「食べ放題コースが3回、今回リプライとしてついてきました」
このほか、焼きたてステーキなどのテイクアウトも始め、この苦境を乗り切ろうとしているが...。
ステーキハウス ベラス・柏倉店長「(客足は変わらず?)そうですね。変わらずといったところですかね。やっぱり皆さん、感染が怖いだったりとかもあると思うので、一概に来てくださいとは言いがたい状態ですね」
一方、品川にある「池田精密」では、機械は止まり、作業もストップしたまま。
池田精密・池田弘幸さん「今のところ、回復の兆しは一切見られないです」
一眼レフカメラの交換レンズに使う部品を主に製造しているが、出荷先の親会社は、輸出がメインのため、受注は例年に比べ最大で40%ほど減った。
今回の宣言解除に期待していたが、状況は...。
池田さん「(宣言解除で変化は?)まるっきりないです。(受注の電話も?)ないです、変わらないです。(回復は)仲間との話で早くて3カ月、長ければ、1年から2年はかかるのではないかと」
大打撃への苦悩は、観光業でも...。
千葉・君津市にある「亀山温泉ホテル」では、6月の営業再開に向けて、階段などの改築作業が進められている。
チョコレート色の天然温泉が自慢の宿である「亀山温泉ホテル」。
6月5日からの営業再開に向けて動き出していて、26日は問い合わせの電話が5件あったが、実際の予約はゼロだった。
亀山温泉ホテル 3代目・鴇田英将社長「緊急事態宣言の解除を受けて、少しずつ電話が鳴り始めました。例年でこの時期から夏のお盆時期、夏の予約が入ってくるんですが、ことしはまだまだ、予約は真っ白でございます」
宴会場で提供していた食事を個室での提供とするなど、さまざまな変更に踏み切ったことから、不安だらけの再スタートとなる。
鴇田社長「わたしどもの商売としては、営業しないことには、社会の役にも地域の役にも、従業員のためにもなりませんので、同時進行ながら、そちらも考えていかないといけないと考えています」
宣言の解除後に迎える観光シーズン。
戦いは、これからが本番となる。
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May 27, 2020 at 06:13PM
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コロナ禍のステーキ店に常連ら協力 クラウドファンディングで300万円も - livedoor
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