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Monday, April 27, 2020

一時は廃棄、余り困る給食用牛乳 小中臨時休校で需要急減、業者苦境に - yamagata-np.jp

一時は廃棄、余り困る給食用牛乳 小中臨時休校で需要急減、業者苦境に

小中学校の休校延長で給食用牛乳の約1万4000本が余った田村牛乳。今後も見通しが読めない状況が続く=酒田市

小中学校の休校延長で給食用牛乳の約1万4000本が余った田村牛乳。今後も見通しが読めない状況が続く=酒田市

 新型コロナウイルスの感染拡大で小中学校が臨時休校となった影響で、県内でも学校給食用牛乳の需要が急激に減少し、扱い業者が苦境にある。一時は余剰分の廃棄を余儀なくされたケースもあった。現在は加工用などに供給し、流通しているが、担当者は「さらなる休校延長がないとも言えず、先が読めない。早く子どもたちに飲んでもらいたい」と話している。

 「本来なら子どもたちが飲む牛乳パックを、一つ一つ開けて、捨てた」。庄内ほぼ全域の学校給食を扱う田村牛乳(酒田市)の田村耕永社長は先月、全小中学校が急きょ休校となった際、約2万本(1本200ミリリットル)を廃棄した。今月に入ってからも、休校の再延長で約1万4千本が行き場を失った。酒田市は、学校給食の休止で同様に余剰となった農産物と一緒に即売会を計画したものの、市内で感染者が確認されて中止になった。

 救いの手を差し伸べたのは、鶴岡市のエスモール。牛乳500本を半額以下の格安で店頭に並べたところ、1時間ほどで売り切れた。会員制交流サイト(SNS)で現況を知り、協力を申し出たという同店従業員の川島里美さん(42)は「地元の子どもたちになじみの牛乳。捨てるのはもったいない」と話す。田村牛乳は地元スーパーなどの受け入れ先を探す一方、地域住民にも支援の輪が広まり、同社で直接買い求める人も増えた。結果、約1万4千本が廃棄を免れた。

 JA全農山形によると、給食用は牛乳の消費全体の1割弱ほど。ただ生産者や関係する流通業者にとっては安定した需要だ。現在は多くが加工用に回され、「発酵乳製品が免疫力向上に効果があるとされ、乳製品の人気が高い。『プロテイン』飲料など栄養補助食品としても需要がある」と担当者は説明する。

 田村牛乳では、休校中も栄養価に優れた牛乳を児童生徒に飲んでもらいたいと、今月末まで、直販でのまとめ買いのみ、4割引きの10本500円で販売している。田村社長は「学校が再開するまでには牛乳の準備を進めるが、また休校が延長されれば、同じような状況になりかねない」と、悩ましい状況を吐露した。

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