授業で海洋プラスチックのごみ問題を学んだ福岡県福津市の小学5年生が、自分たちにできる対策を考えた。思いついたのは、給食に出る紙パックの牛乳(200ミリリットル)の飲み方を変えることだった――。
福間小学校5年4組の児童は、「総合的な学習の時間」で国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を学び、小さく砕かれたマイクロプラスチックが海の環境汚染につながっていることを知った。
この問題を解決するため、自分たちにもできる取り組みはないか。クラスの中に、大手コーヒーチェーンのスターバックスが、プラスチック製ストローを紙ストローに切り替えるというニュースを知っている児童がいた。「給食の牛乳を飲むとき、ストローを使わない方がいいのでは」。古賀羽菜さん、松永菜々子さん、藤本心さんが提案した。
まず、ハサミで飲み口を開けることを希望者を対象に試した。ハサミを消毒したほか、飲む児童以外の人が素手で飲み口にふれるのはよくないと、保健室から消毒液とビニール手袋を借りてきて実行した。
「これでプラごみが減らせる」「飲みにくい」「開けるのが大変」などの感想があったがとりわけ、根本的な課題に直面してしまった。消毒のたびにビニール手袋を使うので、「ごみを余計に出している」という矛盾に気づいたのだ。
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