C.C.Lemonを好きな濃さで飲めます――。そんな新商品「おうちドリンクバー」シリーズが発売され、SNS上で注目を集めています。炭酸水で割る濃縮タイプ飲料を開発した経緯を取材しました。
サントリー食品インターナショナルが23日に発売する濃縮タイプ飲料「おうちドリンクバー」シリーズ。
「C.C.Lemon」と「POPメロンソーダ」の2種類があり、1対4の割合で炭酸水と割ることで、出来たてを味わうことができます。
お風呂上りはさっぱり薄めに、疲れている時は少し濃いめに、といった気分やシーンに合わせて調整することも可能。
また、コーラや果汁飲料などを使って自由なアレンジを楽しむこともできます。
「新しい炭酸飲料の楽しみ方を提案することで、既存のユーザーはもちろん、新規ユーザーを獲得し、炭酸カテゴリーの活性化に貢献したいと開発しました」
そう話すのはSBFジャパンブランドマーケティング本部の宮内優洋さんです。
炭酸飲料を取り巻く環境は変化しており、コロナ禍以降は健康に対する意識の高まりから「避糖化」が進んでいるとのこと。
「複数人でシェアしてコスパ良く」という価値で選択されてきた大容量の甘みのある炭酸飲料の販売は、ライフスタイルの多様化や世帯人数の減少などの影響もあって減りつつあるそうです。
そんな中で目を付けたのが「割るだけボスカフェ」などで売れ行きを伸ばしている濃縮タイプ飲料。
自宅で炭酸水を作るソーダメーカーや無糖炭酸水の人気が拡大する中で、炭酸飲料もひと手間加えてカスタマイズを楽しみたいニーズが高まっているのではないか。
そう判断し、「C.C.Lemon」「POPメロンソーダ」というロングセラーブランドを活用して商品化したそうです。
商品化にあたって苦心したのが「いかにして使い方を理解してもらうか」という点。
コーヒーやお茶は豆を挽いてドリップしたり急須で入れたりと『作る』行為があるため希釈飲料として受け入れられてきたけれど、「炭酸飲料を作る」といった行為は馴染みがないかもしれない。
そこで、商品の正面上部には大きな文字で「炭酸水で割るだけ!」と記載し、側面にも分かりやすく商品の使い方を案内することにしたそうです。
「RTD(READY TO DRINK=ふたを開けてすぐにそのまま飲める)では出来ない体験をお届けする、通常の商品とは発想が異なった商品です。手間をかけてまでこの商品を手に取っていただく意味合いを考えることに大変苦労しました」
「おうちドリンクバー」というネーミングも、「希釈されているからこそできる楽しい飲料体験」を訴求するためとのこと。
自分が飲みたい量だけ自分で注いだり、いろいろな飲み物を混ぜたりして、目の前でシュワシュワと注がれる様子も楽しいドリンクバーを意識したそうです。
「私自身も、学生時代に少しの食事とドリンクバーだけ頼んでファミリーレストランで友人と長居した経験があります。『ドリンクバー』という言葉には単に飲み物の思い出だけではなく、家族や友人と過ごした楽しい食体験を想起させてくれるのではないかと考えました」
宮内さんのオススメの飲み方は「牛乳割り」。
炭酸と牛乳の組み合わせは味がイメージしづらいですが、「口当たりの良いスイーツのような満足感のある味わいを楽しめて、牛乳が嫌いなお子様も飲みやすいかと思います」とのこと。
夏はかき氷にかけたり、凍らせてアイスにしたり、冬はお湯で割ってホットC.C.レモンを作ったりと、季節に合わせた使い方もオススメだといいます。
発売が発表されると、X(旧ツイッター)上で話題となり、いいねが7万を超えている投稿もあります。
「率直に、担当者として涙が出るほど嬉しいです」と喜ぶ宮内さん。
追いつけた範囲でリプライなどもすべて見ているそうです。
「私自身が思いついていなかった楽しみ方を考えていたお客様もいらっしゃったので、今後の商品開発や広告戦略の参考にして取り組んでいきたいと思います」
からの記事と詳細 ( C.C.Lemonを好きな濃さで飲める! オススメは「牛乳割り」 - withnews )
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