「190円でステーキ食べ放題」という、夢のような社員食堂が話題となっています。そこには社長の熱い思いがありました。
■広島・福山メーカーの“社食”が話題
プレートの上に、これでもかと積み上げられた、大量のステーキ。ステーキハウスかと思いきや、実はこちらは一般企業の社員食堂なのです。
しかも、このステーキが190円で食べ放題というのだからまさに驚き。
キャステム広報担当 藤田悠希さん
「月に1回チャレンジデーという日を設けておりまして、ステーキ食べ放題だとか、土用の丑の日にはウナギだったりとか、マグロだったりとか、豪華なメニューが食べられます」
物価高の中、あえて“太っ腹企画”を打ち出したのは、広島県福山市にある金属部品メーカー「キャステム」です。
ステーキ食べ放題の日は、60キロ以上の肉を用意。米はおよそ30キロ炊きます。こんがりと焼けた厚切りのステーキを食べやすい大きさにカット。ライスを盛った丼に乗せ、特製ソースをかければ出来上がり。
ほとんどの社員が食堂を利用するため、厨房(ちゅうぼう)には、数えきれないほどの丼が並びます。
従業員
「すごくおいしいです。一人暮らしをしているのですごく助かっています」
「これを190円で食べられるのはヤバいですよ。最低3回はお替わりしたいですね。これを食べてまた午後も頑張ります」
■マグロの解体ショーで鉄火丼 うなぎ“一匹ずつ”も!
なぜこのような大盤振る舞いを始めたのでしょうか?
キャステム料理長 森下由教さん
「社長が『社員に温かいご飯をおなかいっぱい食べさせたい』という気持ちから始まったんです。皆の気持ちをわしづかみにするとか胃袋をつかめるようなことは何かないかなと思った時に、企画のひとつで出てきたイベント」
6年前に社長の“鶴の一声”から始まったこの企画。食材の仕入れ方法などを工夫して節約し、浮いた予算で月に1度の豪華メニューを可能にしているといいます。
これまでにマグロの解体ショーを企画し「鉄火丼」を振る舞ったほか、「骨付きチキン」や「ちらし寿司」などが食べ放題として実施されました。
時にはこんなことも…。
森下さん
「一番原価が高かったのはうなぎですね。一匹ずつそのまま捌(さば)いて、うなぎの丼にしたことがあります。その時だけ唯一、社長に怒られました。『ちょっとやりすぎだ』と怒られました」
この“究極の社員食堂”ができたことで、部署間の交流が活発になり、仕事が円滑に進むようになったといいます。
それだけではありません。“究極の社員食堂”がもたらした思いもよらない、メリットとは?
■入社希望者は去年の“40倍”「もっと食べに来て」
厚切りステーキが190円で食べ放題という“夢の社員食堂”。そのメリットは社員だけではなく、意外な所にも表れ始めていました。
藤田さん
「去年、就職希望者が800人になりまして。いろんな各県からキャステムに入社希望者が増えていっているので、そこまでキャステムの名前が広まったのかと驚いています」
20年前に20人前後だった入社希望者は、社員食堂の話題もあり、去年はおよそ40倍の800人に増えたといいます。
今後について料理長はこのように話します。
森下さん
「もっともっと食べに来てくれる人を満足させたい。やりたいことがまだ色々あるのでそれに向けて今着々と計画を立てていますので、それに向けてやっていきたい」
(「グッド!モーニング」2024年4月23日放送分より)
からの記事と詳細 ( 190円でステーキ食べ放題!うなぎ、マグロも…“豪華すぎる社食”で驚きの効果 - テレビ朝日 )
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