長引く飼料価格の高騰や円安などを背景に酪農家の廃業が相次いでいる。2023年2月までの1年間には、過去5年間で最も多い21戸が廃業した。酪農家は減少の一途で、歯止めがかからない。
「牛乳が余っている中、搾ったら搾っただけ、赤字になる」。乳牛など約130頭を扱う信濃町の酪農家、土屋貴志さん(57)は頭を抱える。経営が厳しいとはいえ、命ある牛の世話や、1日60頭から1800リットルの搾乳をやめることはできない。22年、30年以上酪農に携わってきて初めて、運転資金を金融機関から借りた。飼料にかかるコストが、わずか1年間で、1500万円も増えたことが要因だった。
コスト削減のため飼料用のトウモロコシ...
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