10月から多くの食品や飲料メーカーが値上げに踏み切ったことを受け、県内のスーパーでも仕入れ値の上昇に伴って、さまざまな商品が値上がりしています。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、原材料価格の高騰や円安などの影響で、10月に値上げされる食品や飲料の数は6699品目と、ことしに入って最も多くなっています。
こうしたなか鳥取市を中心に13店舗を展開するスーパーでも、メーカーからの仕入れ値の上昇に伴って、10月1日からビールや発泡酒などのアルコール類や、飲料の一部などを値上げしました。
またハムやソーセージなどの加工食品も、9月に相次いで値上げするなど、ことし春以降、多くの食品で値上げが続いています。
買い物客の50歳の女性は「食品は毎日のことなので、家計に影響します。安くなっているものを見つけて買うようにしています」と話していました。
69歳の女性は「お買い得品を買っていますが、それでも値段が上がっているので、3つ買うところを2つにしたりしています」と話していました。
このスーパーでは客離れを防ごうと、一部の商品については仕入れ値の上昇分よりも値上げ幅を抑えて販売しています。
エスマート湖山店の大田信雄店長は「値上げの中でも、できるだけ低価格で提供して、より買い物しやすいようにと努力しています」と話していました。
鳥取県内のすべての酪農家で作る「大山乳業農業協同組合」は、飼料や燃料価格の高騰を受けて、主力商品の「白バラ牛乳」などを11月から値上げすることを決めました。
「大山乳業農業協同組合」は、県内の酪農家から搾られた生乳をすべて琴浦町の工場に集めて、牛乳や乳飲料・乳製品を製造し、県内外に販売しています。
大山乳業は飼料や燃料価格の高騰を受けて、酪農家から生乳を買い取る価格を引き上げることになったほか、包装資材や輸送費などの製造コストも上昇していることから、主力商品の「白バラ牛乳」の出荷価格を、11月1日の出荷分から値上げすることを決めました。
引き上げ幅は、出荷価格で5%から10%になるとしていて「白バラ牛乳」の値上げは3年半前の2019年4月以来です。
このほか、乳飲料やヨーグルトも11月から同じ程度値上げするということです。
大山乳業販売部の川上一敏部長は「もう自助努力ではコストを吸収しきれない状況になっている。値上げは心苦しいが、消費者のみなさんにはご理解をいただき、鳥取県の酪農を守るためにも、今後も引き続き牛乳を飲んでもらいたい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 値上げの秋 スーパーで商品値上がり「白バラ牛乳」も値上げへ|NHK 鳥取県のニュース - nhk.or.jp )
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