牛乳離れが叫ばれる中、パン屋から大ヒットした牛乳がある。その名も「パン好きの牛乳」(カネカ/東京都港区)。2018年4月から発売4年でシリーズ累計1000万本を突破した。
カネカは樹脂や電子材料から医薬品などで製品を提供する大手化学メーカー。「カガクでネガイをカナエル会社」というCMが浮かぶ読者も多いだろう。
BtoBビジネスを展開してきた同社がなぜ、消費者向けなのか。同社は「カネカは世界を健康にする」というヴィジョンを掲げ、事業を通じ社会的課題の解決に取り組むという方針を打ち出した。注目したのが、酪農だった。
牛乳の生産量はピークの505万キロリットル(1996年)から現在は2割以上減少。さらに減り続けている。「課題があるところにチャンスがある。酪農家と組んで、酪農業を魅力あるものに変えたい」と、開発を担当した乳製品事業開発 Strategic Unit 販促企画チーム、齋藤智夏さんは言う。
実は創業当初からマーガリンやショートニング、イースト菌などのベーカリー向け原料の製造していた。乳製品も仕入れて販売をしており、製品自体への親しみがあり、事業参入の後押しになった。
だが、現状は想像以上だった。少子化に飲料の多様化。さらに「牛乳を飲むと太る」という誤った情報から、牛乳離れが若い女性を中心に進む。牛乳市場はコモデティ化(同質化)しており、産地・おいしさにこだわっても、差別化しづらい。
からの記事と詳細 ( 【新 こんな時代のヒット力】パン屋限定の販路が特別感に 「課題があるところにチャンスがある」 カネカ「パン好きの牛乳」(1/2ページ) - ZAKZAK )
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