乳は毎日、絞らなければならない。それでも、どれほど牛乳が売れるかはわからない。コロナ下であればなおさらだ。
昨年末から牛乳廃棄の危機が続いている。コロナ禍で外食需要が減った。さらに、学校が長期の休みに入ると、給食用の消費もなくなる。一時は約5千トンもの生乳が廃棄される恐れがあった。そして、春休みのいま、再び廃棄のリスクが高まっている。
岐阜県関市の「関牛乳」は、低温殺菌にこだわった牛乳をつくってきた。吉田宰志社長(50)の祖父母が、この地で80年ほど前に牧場を開いた。1950年には関牛乳を設立し、地元の人たちに牛乳を届けてきた。
そんな関牛乳にも、危機は押し寄せた。昨年の年の瀬、吉田社長はツイッターで呼びかけた。
「初詣は牛乳をいっぱい飲んで牛乳の消費拡大にご協力をお願いします」
自分たちには何ができるのか。従業員30人の小さな会社だ。
元旦、地元で安産祈願や子授け祈願で知られる「関善光寺」に立った。そして、四つの乳を出した。
どうして、そんなことを……。理由は、2年前にさかのぼる。
なじみのアパレル店を訪ねた…
【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
からの記事と詳細 ( 「乳フェス」社長の奇策 ウッチャンのキャラが救った牛乳廃棄の危機 - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/k9WtuQz
No comments:
Post a Comment