写真・文/矢崎海里
年末年始は牛乳の消費が積極的に呼びかけられていました。なぜかというと、新型コロナウイルスの影響で買い物をする頻度が以前より減り、牛乳の消費量が低下しているほか、学校が休みの期間は給食での提供も止まり、牛乳が余ってしまうのを防ぐためだそうです。
冬は元々牛乳の消費が落ちる季節。牛乳を余らせてしまう方におすすめなのが、牛乳とレモン汁のみで作れる、手作りカッテージチーズです。今回は、基本のカッテージチーズの作り方と減塩レシピをご紹介します。
基本のカッテージチーズの作り方
【材料】(作りやすい分量)
牛乳 500cc
レモン汁 大さじ2
【作り方】
1.牛乳を鍋に入れ、沸騰直前まで加熱する。
2.1にレモン汁を加え、優しく数回かき混ぜたら火を止める。
3.分離してきたらふきんやキッチンペーパーで濾す。
4.水分が自然に落ちるまで置いておく。あら熱が取れたら優しく水気を絞り、完成。
カッテージチーズはさっぱりとした食感が特徴で、サラダやお菓子などに利用されています。
温めた牛乳に酸を加えることで分離。濾すことでカッテージチーズになります。
今回はレモン果汁を使用しましたが、穀物酢や米酢、ほかの柑橘類の果汁でも作ることができます。
上記分量のレシピでおよそ100gのカッテージチーズができます。
濾して残った液体(乳清)にも栄養が豊富。
ぜひ捨てずに活用して下さい。
スープやカレー、パンケーキなど、さまざまな料理に活用できますが、おすすめはヨーグルトラッシーです。
100gのヨーグルトに乳清大さじ4、お好みで砂糖やフルーツソースを加えて泡立て器で混ぜるだけで、簡単にラッシーが完成します。
ここからはカッテージチーズを使用した減塩レシピをご紹介します。
ブロッコリーのカッテージチーズ白和え
【材料】(1人分)
ブロッコリー 1/2株(100g)
★カッテージチーズ 30g
★めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ1/2
★すりごま 小さじ1
【作り方】
1.ブロッコリーは食べやすい房に分け、耐熱容器に入れる。水大さじ1(分量外)を入れ、ふんわりラップをして600Wの電子レンジで4分加熱する。
2.★の材料をボウルに入れ、なめらかになるまで混ぜる。
3.あら熱の取れた1を和えて完成。
カッテージチーズの酸味がアクセントになる一品です。ごまの風味もプラスされて、少ない調味料でも満足できるレシピになっています。
カッテージチーズは裏ごしするとよりなめらかになりますが、ゴムべらで潰しながら混ぜるだけでも和えやすい柔らかさになります。ブロッコリー以外にも青菜や人参、豆類などさまざまな食材と相性のいい和え衣です。
食塩相当量:0.3g
エビとアボカドのカッテージチーズサンド
【材料】(1人分)
むきエビ 4尾
アボカド 1/2個
カッテージチーズ 30g
醤油 小さじ1/2
わさび 少々
トマト 1/4個
フランスパン 1/4本
【作り方】
1.むきエビは沸騰したお湯で茹で、冷水で冷ます。
2.アボカドはスプーンでくりぬき、粗くつぶしてカッテージチーズ、醤油、わさびを混ぜる。
3.トマトは半月のスライスにする。フランスパンに切れ目を入れる。
4.フランスパンに2を塗り、トマト、エビを挟んで完成。
カッテージチーズにアボカドを混ぜることで、コクとクリーミーさがアップ。パンとの相性も抜群です。フランスパンは潰れにくく、持ち運びにも適しているので会社でのランチやピクニックにもおすすめのメニューです。
また、カッテージチーズはディップの材料に使用されることも多く、揚げ物や野菜スティックと合わせるのもおすすめです。
食塩相当量:1.5g
* * *
クセのないカッテージチーズはさまざまな料理やスイーツに幅広く活用できます。
飲みきれなかった牛乳は捨ててしまわず、カッテージチーズを作って消費してみてください。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
からの記事と詳細 ( 牛乳を余らせない! 牛乳で簡単にできるカッテージチーズの作り方【管理栄養士が教える減塩レシピ】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト - serai.jp )
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