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Tuesday, January 25, 2022

御嶽海、3歳で牛乳1日1リットル飲み体の土台…母「体は細くて脚は長かった」 - スポーツ報知

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 大相撲初場所で関脇・御嶽海(29)=出羽海=は3度目の賜杯を抱き、大関昇進を確実にした。昇進は26日の春場所(3月13日初日・エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会で正式決定するが、長野出身では江戸時代の雷電以来227年ぶりの新大関誕生となる。生涯10敗しかしなかった伝説的力士を引き合いに出し「大関で1年間に10回だけ負ける力士もいるかな」と年間80勝にも意欲。スポーツ報知では3回連載で快進撃の秘密に迫る。

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 今やどんな相手にも当たり負けしない御嶽海だが、生まれた頃の印象を母・大道マルガリータさん(51)は「体は細くて脚は長かった」と語る。誕生日は1992年12月25日。母の故郷フィリピンで出産した。分娩(ぶんべん)費用が無料になるクリスマスに生まれた息子に「クリスマスの日にジャストで生まれた」ということで「ジャスティン」と名付けた。体重は3000グラムと平均的だった。それでも、3歳で牛乳を1日1リットルを飲み、おやつには母の手作りおにぎりを食べ、今の土台を築いた。

 相撲との出会いは長野・上松小1年時。初めて参加した大会で、自身より体の小さい子に敗北。「なんで僕、負けたの」と悔し涙を流し、これを機に木曽少年相撲クラブに入部した。当時から運動神経は抜群で挑戦志向。長野・福島中1年時には、体育担当だった相撲部顧問の恩師・安藤均氏(63)にバック転伝授を志願。当時は体重が約100キロながらマスターし、バック宙も習得。安藤氏も「水泳も、バスケなどの球技もうまかった。本当に身体能力は高かったです」と舌を巻くほどだった。

 長野県出身では雷電以来の新大関誕生の原点には、地元関係者の陰の努力もあった。78年長野国体を機に木曽相撲連盟が相撲普及に尽力。指導者の育成や、小中学校での土俵作り、大会の新設など、子供が親しみやすい環境を整備した。御嶽海が初出場した前述の大会も、その一環。恩師は「そういう環境で花が開いた経緯がある」と感慨深げだった。長野初の横綱へ、故郷の夢も膨らむ。来場所は2大関がカド番の危機的状況だが、26日誕生する新大関・御嶽海は角界の救世主となるか。(特別取材班)

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