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Wednesday, June 23, 2021

Premiere ProがUI刷新。YouTubeなどに直接アップロード可能に - AV Watch

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アドビは、動画編集ソフト「Premiere Pro」のベータ版をアップデート。インターフェイスを刷新し、ソーシャルビデオのような新しいタイプのビデオコンテンツに対応した新しいエクスペリエンスを提供するという。

今回のインターフェイス刷新は、表面的なリデザインではなく、長い準備期間をかけてようやく実現を迎えるもので、単に単純化するのではなく、編集プロセスを改善する強化されたワークフローを新たに生み出すことを目的としている。

ソーシャルビデオのような新しいタイプのビデオコンテンツへの対応は、従来のポストプロダクションのニーズや高度な要求にも妥協できないため、特有の難しさがあるという。そのため、プロダクトデザイン、リサーチ、エンジニアリング、カスタマーエクスペリエンスの各専門家からなる部門横断のチームがデータ収集。ユーザーと密接に対話して要望を聞きながら、「機能性だけでなく美しさも兼ね備えた新しいエクスペリエンスを提供することに努めた」とする。

新しい「読み込みモード」は、ソーシャルビデオのクリエイターやエディターがまず最初にしたいこと、“コンテンツに簡単にすばやくアクセスすること”に焦点を当てた、メディア優先の合理的な操作エクスペリエンスとしている。

既存のユーザーはこれまでと同様に、Finderなど、OSのメディアブラウザを使ってコンテンツを簡単に読み込めるが、「新規プロジェクト」や「新規シーケンス」のような複雑で分かりにくいダイアログで設定をする必要がなくなった。

これにより、クリエイターが新しいプロジェクトを開始する道筋が明快になっただけでなく、経験豊富なエディターにも、複数のファイルパスからのメディアの読み込みや、カメラ側のフォルダーやお気に入りのフォルダーに保存された素材ファイルをプレビューしながらの読み込みなど、複数のオプションが用意され、よりよいワークフローを提供するという。

New Import workflow in Premiere Pro (Beta)

さらに、「読み込み」「編集」「書き出し」という、編集プロセスにおける3つの主要フェーズがシームレスに統合された新しいデザインのヘッダーバーを導入。ヘッダーバーからは、特定のタスクに対応した編集ワークスペースを選べるドロップダウンメニューや「クイック書き出し」コマンドに直接アクセスでき、ボタン1つでベータ版の最新ビルドの情報の入手やフィードバックの報告もできる。

なお、この新デザインのヘッダーバーは、Adobe Creative Cloudアプリケーション全体で共通して読み込みと書き出しをサポートするデザイン要素となる予定。

今日の動画クリエイターやエディターは、複数のソーシャルプラットフォームや配信フォーマットに最適化済みの複数のコンテンツファイルを短時間で納品するという課題に常に直面しており、従来では、配信先すべての要求仕様をあらかじめ把握していない限り複雑で難度の高いタスクだったという。

それを簡略化する機能として、ソーシャル書き出し機能(「書き出し設定」ダイアログの「パブリッシュ」オプション)を用意していたが、ユーザーの多くがこの機能を使っておらず、そもそもこの機能があることを知られていなかったという。

そこで、Premiere Proの基本的な書き出し機能を、フォーマット優先から書き出し先優先の設計に変更。新しい「書き出し」の項目では、ローカルドライブに複数のファイルを簡単に書き出し可能で、コンテンツの投稿および保存先に応じたオプションを提供することで、完成したビデオの配信プロセスを効率化する。

ユーザーはまず、書き出しのメディアフォーマットあるいは、YouTubeなど、投稿先のソーシャルメディアプラットフォームを選択。その後は自動設定でレンダリング可能で、パブリッシュ前にプレビューし、準備ができたら直接アップロードできる。

レンダリングからアップロードまでの間はバックグラウンドでレンダリング処理されるため、ユーザーは編集作業に戻って、クリエイティブな作業が継続できる。また、これらのユーザーエクスペリエンスの向上を図りながら、経験豊富なユーザーが頼りにしている柔軟性とパワーも維持しているという。

New Export workflow in Premiere Pro (Beta)

なお、これらの刷新については、ユーザーから確実にフィードバックを受け取る時間的な猶予を設けるために、パブリックベータ版から段階を踏んで製品版に実装予定。現在のワークフローを置き換えるのではなく、追加的な選択肢とし、「今日のニーズに応え、明日の可能性を見越したフレームワークを構築するために、編集エクスペリエンス全体を総合的に見直す」としている。

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