宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、小惑星リュウグウから帰還した探査機「はやぶさ2」のカプセルの「C室」を開封したところ、岩石のかけらとみられる大きな試料が入っているのを確認できたと発表した。C室には、2019年7月に実施した2回目の着陸時に採取した試料を格納している。このときは人工クレーター付近に着陸しており、世界で初めて小惑星の地下の物質を採取できている可能性が高いという。
1回目の着陸時に採取した試料を収めたA室には、直径数ミリ程度の黒い石が目標の50倍の約5・4グラム入っていた。C室内の岩石のかけらは、A室のものよりもサイズがかなり大きかったという。
一方、C室内には金属のような人工物とみられる物質もあり、詳しく調べている。探査機由来の人工物が入っていた場合でも、分析には影響はないという。【信田真由美】
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