iPhoneやiPadではおなじみの「脱獄」ですが、それが第1世代HomePodでも初めて成功したと報じられています。
脱獄とはデバイスのOSに存在する脆弱性を利用して、アップルの許可していない(App Storeにはない)非公式のアプリや機能を使えるようにすることです。そして今回使われた脱獄ツールは、iOSデバイス向けに広く使われているcheckra1nとのこと。
これはiPhone過去モデル(iPhone 4s〜iPhone X)に存在しているパッチ不可能な脆弱性「checkm8」を元に開発されたものですが、初代HomePod内蔵のSoCはiPhone 6と同じA8です。そうした共通性もあり、checkra1nの最新ベータでは本デバイスも部分的にサポートされたと謳われています(こちらはtvOSベースと言われますが)。
L1ngL1ngと名乗るユーザーは、第1世代HomePodの脱獄に成功したとTwitterで報告。SSH接続を介してHomePod搭載OSのルート(管理者権限を持つアカウント)にアクセスした証拠のスクリーンショットも投稿しています。
Hello Homepod, meet checkra1n.
Huge thanks to @DanyL931 for helping to get this running. pic.twitter.com/FjH7253RFR
— L1ngL1ng (@_L1ngL1ng_) November 19, 2020
脱獄したから何ができるかは記事執筆時点では不明ですが、たとえばHomePodのBluetooth設定を開いてAndroidなどアップル製品以外を直接つなぐこと(現在はAirPlay対応の再生プレイヤーが必須)Siriを別の音声アシスタントに置き換えるなどの可能性が考えられます。
ただし脱獄は当然ながらアップルの公式サポート外であり、動作不能となる文鎮化のリスクも伴います。チャレンジ精神が旺盛でどんなコストも厭わないならさておき、高級スピーカーとして末永く使い続けたければ手を出さないほうが無難かもしれません。
Source:L1ngL1ng(Twitter)
Via:9to5Mac
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