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Sunday, October 11, 2020

松屋の牛ステーキ丼で口の中を肉でいっぱいにしてガブガブしたい - ASCII.jp

「選べる極旨ソースの牛ステーキ丼」
松屋
750円(デカ盛り1150円)
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/201006.html

とにかく牛肉を食べたい

 人類は進化の過程で肉食になることで脳を大きくさせた、という説があります。植物と比べてはるかに高カロリーでたんぱく質も豊富な肉を食べることで、食事によるエネルギーを得られることになり、脳が大きくなったというものです。

 もっとも、狩猟に頼るということは、必ずしも食料を入手できるわけでもないため、植物も常食はしていたはずでしょう。そしておよそ1万年前には農耕が始まります。

 人類のDNAがそうさせるのでしょうか? 我々はときに、思いきり肉にかぶりつきたくなります。そして、稲作を営んできた祖先に思いをはせて、白米もあわせて食べたくなります。日本に生きる人間の性(さが)と呼ぶべき感情でしょうか。

 牛めし、カレー、定食などを販売する「松屋」では、「選べる極旨ソースの牛ステーキ丼」を10月6日に販売開始しました。

 ステーキ専門店「ステーキ屋松」の大ヒットメニュー。テスト販売時には人気で売り切れが続出したほどだそう。みそ汁付きで750円。「デカ盛り」は1150円。

 松屋オリジナルの「洋風ガーリックソース」とステーキ屋松直伝の「和風オリジナルソース」の2種類ソースから好みのほうを選べます。「デカ盛り」は肉の量が2倍。ライス大盛へ無料で変更できます。

 いずれも、プラス100円で生野菜をつけたセットに変更可能。持ち帰りもできます。ただし持ち帰りはみそ汁が付きません(別途60円)。

 発売を記念して、10月20日午前10時まで「選べる極旨ソースの牛ステーキ丼」は、ライス大盛無料サービスの対象品となります。

こちらはデカ盛り。ワイルドな盛り付けですね

 牛肉がむしょうに食べたくなったので、松屋で食べてきました。日常生活の中ではレアな感覚(ステーキだけに)かもしれませんが、一度そうなるともう異なる食べ物では代替不可、都会に生きる自分にも野生の血は消えていないのだと思わされます。勝手に思っていろ、と言われたら黙るしかないけど。

カットステーキ丼としてはよくできている、価格をどうとるか

いわゆるカットステーキですね

 せっかくなのでデカ盛りです。1000円を超えると、さすがに難しい顔にはなりますよね。問題は味とボリュームです。

 牛肉は一つの固まりではありませんで、薄くスライスしてあります。まあ、ブロックで焼かれると、丼ものとしてはちゃめちゃに食べにくいでしょうから、これでいいと思います。考えてみると、「ステーキ丼」として、切り分けていない1枚のステーキを乗せた丼を見たことがないな。

薄めですが、ソースはしっかりかかっている

 ソースは松屋でしか食べられないこともあり、洋風ガーリックソースを選びました。松屋がこの手のソースを作ると、どうも味が濃い傾向になりがちなのですが、しかし、牛肉と白米には濃いほうが合うのではないか、とも考えたのです。

ソースとライスの相性がよいのがポイントだと思う

 結果としては、まさにその通り。ガーリック主体の味が濃いソースですが、なんせガーリックライスなんてものがあるわけですから、ごはんとも合いますし、ステーキのソースとしても悪くない。

当然、ステーキ丼としての完成度も高いわけです

 プレミアム牛めしのお供として提供されている「黒胡麻焙煎七味」を振りかけるのもオススメです。七味の香りも違和感がないですし、より味わい豊かになるというのか、なかなか上質な味に変化して、驚きました。これはオススメ。結構、多めにかけても大丈夫です。

黒胡麻焙煎七味。添えて提供されました

これが相性よいのよ

 牛肉をわしわしと口に放り込める点では、満足度が高いです。ステーキ丼というよりは焼肉丼ではないかという気もしますが、とはいえ、焼肉丼よりは肉が厚めですし、ステーキの範疇だとは思います。

 ステーキ丼としてのクオリティは、しっかりしたものがあります。ステーキ専門店のノウハウが詰まっているだけあって、焼き加減も固すぎませんし、ソースも肉と白米に合っています。具材と白米の量のバランスとしては、デカ盛りでライスが普通、ぐらいのほうがいいかなあ。

 問題は価格でしょうか。750円、デカ盛り1150円。750円だとちょっと肉が足りないかな、と思いますし、1150円だと松屋にそこまで出しちゃっていいのかな〜みたいな悩みは出てきますよね。そこそこのランチに行ける金額だしな、みたいな。

最後にみそ汁を飲む

 味はOK、量はまあまあ、価格はちょっと悩む、といったところでしょうか。牛肉の塊をガブーッと噛みついてどうこうというものではない。ただ、無心になって肉を食べられる、オン・ザ・ライスで楽しめる点では、牛丼チェーンではほかに得難いというのは確か。

 コスパがどうこうというより、とにかく肉をガブガブしたいの! というシチュエーションには向いています。そんな感じでひとつ。


モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。

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