コロナ不況が深刻なアメリカで、老舗のステーキ店が生き残りをかけ、新たな取り組みをスタートさせた。
店内に並べられた黒い袋。
この中に入っているのは、お皿に盛り切れないほどのビッグでワイルドなステーキ。
ニューヨークの老舗ステーキハウス「ピーター・ルーガー」も、このほどテイクアウトのサービスに乗り出した。
創業133年を数えるこのお店。
最近まで、現金払いにこだわるなど昔ながらのスタイルを大切にしてきた。
しかし、新型コロナウイルスの影響による営業休止をきっかけに方針転換。
テイクアウトや宅配サービスの導入に踏み切った。
ピーター・ルーガーのオーナーの1人「安全な方法でテイクアウトで月曜から再開した。とても忙しいです。スタッフを呼び戻しました。もっと必要になるでしょう」
当初は、多くの従業員を一時解雇せざるを得ない状況に追い込まれたが、営業再開を機に再雇用。
店に活気が戻ってきた。
しかし、こうして再スタートできた店ばかりではない。
真っ暗な店内、入り口のドアには「ミシュラン」のステッカーが残されたまま。
マンハッタンの住宅街で20年続いてきたとされるトルコ料理店。
店内飲食禁止により、家賃を払い続けることができず閉店したという。
常連客「悲しいです。スープとケバブがおいしかった」
ニューヨーク市内では、高額な家賃支払いに耐え切れず店を畳むケースが増加。
全米レストラン協会の推計では、4月中旬の時点で、アメリカ国内の飲食店のおよそ4割が営業を休止、もしくは閉店したとされている。
深刻なダメージからの再起が大きな課題となる中、ユニークな方法で感染対策をアピールする店も。
車輪がついた大きな浮輪のようなものに入った人が、建物に向かって歩いていく。
これは、メリーランド州の海辺のレストランにお目見えした、感染防止アイテム。
ドーナツ型のゴムチューブの内側にテーブルを設けることで、隣の人と1.8メートルのソーシャルディスタンスを保てるという大胆発想。
アメリカでは、全50州でこれまでの制限が緩和されつつあり、コロナをめぐる動きは次の段階へと進み始めている。
一方、中国では、新型コロナの影響で延期されていた全人代(全国人民代表大会)が開幕。
北京市内では、地下鉄の出口から出てきた人の持ち物を調べていた。
会場となる天安門広場の人民大会堂周辺には、おびただしい数の警察や私服の警備関係者が配置され、市民の動きを監視。
さらに、物々しい雰囲気の中、集まっている黒いスーツの一団。
どうやら、人民大会堂の中で目を光らせる警備担当者のようだった。
22日の開幕に先立ち、FNNのカメラは21日、ひと足先に会場内部を取材。
記者やスタッフは、事前にPCR検査を受けたうえで、入場が許可された。
感染を警戒し、内部には至るところに消毒液などが置かれていた。
さらに、会場内のエレベーター前には、「マスク着用、乗り込みは6人まで」とする立て札が。
しかし、扉が開いたエレベーターからは、ぞろぞろと記者などを含めた10人が降りてきた。
そして22日、全人代はついに開幕。
最高指導部を除くほぼ全員がマスク姿という、異例ずくめの開幕となっている。
ひな壇では、習近平国家主席や李克強首相など最高指導部ら前の2列はノーマスク。
しかし、後ろに並ぶ高官らは全員マスク姿。
しかも、隣同士、間を空けることのない密状態での出席となった。
壇上で李首相は、「武漢と湖北を守る戦いに断固として勝利し、決定的な成果をあげた」と、これまでのコロナ対策を自画自賛。
その一方で、「世界的感染症と経済・貿易の情勢においては、不確定が非常に多いため、われわれは経済成長率について、年間目標を提示しない」と述べ、1990年から毎年発表してきた経済成長率の目標を初めて示さなかった。
そのうえで、脱コロナショックに向け、日本円にして15兆円に及ぶ感染症対策のための特別国債を発行するなど、積極的な財政政策による景気回復を目指す考えを示した。
市民「2カ月前に比べるとずっとよくなった。日常生活も徐々に回復してきた」、「(全人代で)前の2列の指導者はみんなマスクをしてなかった。国がだんだんよくなってるのではないか」
"ステーキ" - Google ニュース
May 22, 2020 at 04:55PM
https://www.fnn.jp/articles/-/44983
NYの老舗ステーキ店も“新様式”で 創業133年“初の宅配サービス” - FNNプライムオンライン
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